皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
あびびびさん |
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平均点: 6.33点 | 書評数: 669件 |
No.13 | 8点 | 訣別- マイクル・コナリー | 2020/05/03 12:17 |
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発売されるや否や、ベスト1になるマイクル・コナリーのボッシュシリーズ。ロス警察を追われ、探偵業に戻ったのかと思いきや、ロス近郊のサンフェルナンドという小さな市の無給嘱託刑事として捜査に参加していた。
ある日、85歳の大富豪から探偵業の「人捜し」を依頼され、同時にレイプ事件の捜査も同時進行。老いても事件への追跡は手を緩めないボッシュの魅力満載。同時に異母兄弟の「リンカーン弁護士」ハラーとの共同作業も痛快だ。 |
No.12 | 6点 | 燃える部屋- マイクル・コナリー | 2020/03/31 01:42 |
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発売されるや否や、ナンバーワンになったと言う。確かに、マイクル・コナリーの魅力満載ではあるが、いつものコナリーであり、安心して読めるが、目新しい部分はない。事件解決も、ほぼ想定通りである。
謎がない。教科書のようなストリーだが、それがまた、安定感に繋がっているのかも知れない。実は、武漢コロナで図書館がずっと閉館、久しぶりに上下巻を購入したが、その価値はあった。また、次の章を買うつもり。 |
No.11 | 7点 | 罪責の神々- マイクル・コナリー | 2020/03/04 00:55 |
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アメリカでは、この作者の本が発売されるとほとんどがナンバーワンになるらしい。高級車リンカーンを事務所にして、素早く行動するハラー弁護士。スタッフと作戦会議をするときは、廃墟のようなビル使う。実は毎回予算はぎりぎりだけど、それがハラハラ、ドキドキ感を加速させる。
今回も高級コールガール、メキシコ麻薬マフィア、悪徳捜査官と、役者はそろっている。 |
No.10 | 6点 | 暗く聖なる夜- マイクル・コナリー | 2019/08/29 21:25 |
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ハリーボッシュは、正義の男。今回は刑事から探偵となり、過去の事件を捜査するのだが、一種のジャンキーのようなところがあり、解決のためにはあえて危険地帯に入り、自分と周囲を危険にさらす。まあ、物語としてはその方が面白いのだけど、毎回これだと飽きが来るかもしれない。 |
No.9 | 7点 | ナイトホークス- マイクル・コナリー | 2018/11/07 22:53 |
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ハリーボッシュシリーズ7冊目にデビュー作を読んだ。でもまったく違和感なし、堅さなし。これが新作と言われても気が付かないかも。
ハリーボッシュを映画スターが演じるなら誰か…と問われたら、自分的にはブルース・ウィリスか?いや、ちがう。タフさは合うが、繊細な面が合わない?それなら…。 |
No.8 | 9点 | わが心臓の痛み- マイクル・コナリー | 2017/12/11 01:20 |
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久しぶりにワクワクしながら読んだ。ハリー・ボッシュもいいけど、テリー・マッケイレブも最高。表紙がクリント・イーストウッドだったから、その姿を思い浮かべながら読んだのが効果的だったかも知れない。
アメリカ、イギリス、フランスで賞を取ったのも頷ける。 |
No.7 | 5点 | ナイン・ドラゴンズ- マイクル・コナリー | 2016/05/17 23:45 |
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ロサンゼルスののチャイナタウンで酒を売っていた店主の老人が射殺された。ちょうど手が空いていたハリーボッシュが相棒と捜査するのだが、中国マフィアから「手を引け」と脅され、香港にいる娘が誘拐される。
すぐにボッシュは香港に飛び、現地の元妻と、その恋人とともに捜索するのだが、ボッシュは妥協せず、真一文字に突き進む。その結果、元妻は死んでしまうのだが、娘はなんとか取り戻した、しかし…。 その真相は、あまりにも悲惨なもので、すごく後味が悪い。そのやり切れなさが、逆に印象に残ってしまった。 |
No.6 | 7点 | 天使と罪の街- マイクル・コナリー | 2016/02/23 11:42 |
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マイクル・コナリーに外れなし…。確かこれで5作目だけど、それは強く実感している。ただ、相手がモンスター級の殺人者というのも共通項(今までの作品がたまたまそうだったのかも?)で、これが少し残念な気もする。
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No.5 | 7点 | 死角 オーバールック- マイクル・コナリー | 2016/01/22 18:01 |
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事件に対して、動機がみすぼらしい様な気がするが、その分、人間心理の浅はかさを感じる。やってしまった!後悔先に立たず的なところが共感を呼ぶ。
ハリーボッシュがますます独善的で、嫌な奴になりつつあるのも、年齢的に仕方がない。この事件を解決していなければ、彼は立ち直ることができなかっだろう。しかし、その紙一重のところが緊張感ありで、面白い。 |
No.4 | 7点 | 終決者たち- マイクル・コナリー | 2015/11/25 14:01 |
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ハリー・ボッシュが3年の探偵家業のち、ロス市警に復職。エリート部署とされている未解決事件班に配属された。17年前に起きた少女殺人事件を、以前の相棒であるキズ・ライダーと再捜査する。
捜査するうちに、当時の市警が圧力をかけていたことが判明し、当時の本部長だった宿敵・アーヴィン・アーヴィングの影もちらついてきて、俄然捜査は白熱するが、その中には、ハリー・ボッシュを復職させた新・本部長の思惑が潜んでいた…。 なかなかバランスの取れた一冊。犯人も好み?だった。 |
No.3 | 7点 | スケアクロウ- マイクル・コナリー | 2015/10/26 00:06 |
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人員整理のため二週間後に解雇されることになったロサンゼルス・タイムズの記者マカヴォイは、ロス南部の貧困地区で起こった「ストリッパートランク詰め殺人」で逮捕された少年が冤罪である可能性に気づく。
スクープを予感し取材する彼は、真犯人の「スケアクロウ(案山子)」に逆に発見され、そこから追いつ追われつのスリリングなシーンが始まる。 ジェフリー・ディヴァーの作品とよく似ているが、あちらは動で、こちらは静。大胆な仕掛けはないが、連続殺人犯の本質を繊細に表現して、不気味な犯人像がよく伝わってきた。 この作家も外れはなさそうだ。 |
No.2 | 8点 | エコー・パーク- マイクル・コナリー | 2015/08/12 16:46 |
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刑事ハリー・ボッシュは、あのダーティー・ハリーとかぶってしまうほどの大胆さ。謹慎中でも勝手に捜査をするところも同じである。
どうしても解決できない失踪事件があり、目星をつけた男を13年間も追い続けてきたが、尻尾を出さない。そんな時にある殺人鬼が偶然に逮捕される。そしてその殺人鬼が、ボッシュが追いかけてきた失踪…殺人事件を告白するのだが…。 俳優のトミーリージョーンズがこの作品の権利を買ったそうだが、なぜか映画化されていない。久しぶりに読み応えのある作品で、単行本上下を一日で読んでしまったが、映像では見栄えのする謎ではなかったのかも知れない。 |
No.1 | 4点 | シティ・オブ・ボーンズ- マイクル・コナリー | 2015/01/06 11:49 |
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はじめてのマイクル・コナリー、ハリー・ボッシュ刑事だったが、違和感なく読めた。犬が人間の骨をくわえてきて、その場所に埋められた死体を巡る捜査が開始されるわけだが、全体的に盛り上がりに欠け、たどり着いた犯人も定番中の定番…。
実際の事件はこんなものだろうが、小説としては少し退屈だったかも。 |