皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
完璧な殺人 ローレンス・ブロック、ピーター・ラヴゼイ、ドナルド・E・ウエストレイクほか |
|||
---|---|---|---|
リレー長編 | 出版月: 1993年03月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 2件 |
早川書房 1993年03月 |
No.2 | 6点 | 蟷螂の斧 | 2015/08/29 12:36 |
---|---|---|---|
企画の勝利か?。依頼者の手紙が読みにくいところが難点。各人の殺人計画案をけなすところが楽しめる。ローレンス・ブロックの辛辣さが特に目立った(笑)。 |
No.1 | 6点 | kanamori | 2015/07/26 10:02 |
---|---|---|---|
大金持ちの妻の浮気を知ったティムは、彼女を殺害し浮気相手の男を犯人に仕立て上げるという”芸術的で完璧な殺人”を夢想し、5人の著名なミステリ作家に、完全犯罪計画の立案を依頼することに--------。
ティムの要請に応じて完全犯罪のコンサルタントになる英米の著名なミステリ作家とは、ローレンス・ブロック、ピーター・ラヴゼイ、サラ・コードウェル、トニイ・ヒラーマン、ドナルド・E・ウェストレイクの5人。よくもまあ、こんな色物企画に参画したなあと思える巨匠、実力派作家ばかりですw それぞれが手紙で計画案を伝えてくる前半は リレーミステリというより完全犯罪の競作といった趣きですが、後半は一転、楽屋落ちのジョークを交えながら、作家間でお互いの殺人プランをけなし合う、罵倒合戦となるのが面白いです。ほんと作家という人種は、プライド高く、皮肉屋でめんどくさい連中だw ただ、すべて手紙文のやり取りのみで構成されていて、作家たちの直接の絡みがないので、いまいち盛り上がりに欠ける感じもする。どうせなら別のテーマで、各作家が創造したシリーズ・キャラクターを共演させたらもっと面白くなったかもしれない。泥棒バーニイとドートマンダーの掛け合いとか、ダイヤモンド警視とリープホーン警部補にテイマー教授の推理合戦、なんて想像するだけで楽しそう。 |