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[ トラベル・ミステリ ]
胡蝶の鏡
建築探偵シリーズ
篠田真由美 出版月: 2005年04月 平均: 6.00点 書評数: 2件

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講談社
2005年04月

講談社
2012年08月

No.2 6点 nukkam 2016/01/30 23:49
(ネタバレなしです) 2005年発表の桜井京介シリーズ第11作で第三部のトップを飾る本格派推理小説で、桜井京介と栗山深春がヴェトナムで活躍します。事件の謎解きよりも家族問題をどう決着させるのかに主眼を置いた物語となっているのは「未明の家」(1994年)を連想しました。それぞれの求める幸せが対立関係になった家族に桜井京介がどのように介入するのかというプロットを上手くまとめ上げています。その分、特に前半はミステリーらしさが薄い印象を受けますが、後半には不可思議な毒殺事件で盛り上げます。ところで本筋からは少し外れますが、作品名を明記はしていませんけど綾辻行人の「十角館の殺人」(1987年)で使われたトリックの一つを完全否定してますね。

No.1 6点 初老人 2015/02/27 09:34
本書はシリーズ第三部開幕を告げると同時に、海外出張篇でもある。桜井京介がベトナム・ハノイで起きた二つの事件に挑む。
現在の事件で使用されたトリックはちょっと無理筋かなぁ…という印象。それでもレ家の長老、その孫で医師のレ・ホン・ロンなどちゃんとバックボーンのあるキャラクターをそろえており、一篇の小説として楽しめるし、ちょっとした海外旅行気分を味わうことも出来る大変お得な作品と言える。


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篠田真由美
2015年06月
誰がカインを殺したか
平均:6.00 / 書評数:1
2014年03月
屍の園
平均:6.00 / 書評数:1
2013年08月
さくらゆき
平均:7.00 / 書評数:1
2013年07月
わたしはここにいます
平均:6.00 / 書評数:1
2011年01月
燔祭の丘
平均:6.67 / 書評数:3
2010年01月
閉ざされて
平均:6.00 / 書評数:2
2009年01月
黒影の館
平均:4.50 / 書評数:2
2007年06月
一角獣の繭
平均:5.50 / 書評数:2
2006年07月
聖女の塔
平均:3.50 / 書評数:2
2005年07月
すべてのものをひとつの夜が待つ
平均:5.00 / 書評数:1
2005年04月
胡蝶の鏡
平均:6.00 / 書評数:2
2004年06月
失楽の街
平均:4.50 / 書評数:2
2004年03月
アベラシオン
2003年10月
魔女の死んだ家
平均:5.00 / 書評数:1
2002年08月
綺羅の柩
平均:5.00 / 書評数:2
2001年08月
月蝕の窓
平均:5.33 / 書評数:3
2001年06月
センティメンタル・ブルー
平均:5.00 / 書評数:1
2000年07月
玄い女神
平均:5.00 / 書評数:2
2000年04月
仮面の島
平均:4.67 / 書評数:3
1999年04月
桜闇
平均:6.00 / 書評数:3
1998年05月
美貌の帳
平均:6.00 / 書評数:3
1997年04月
原罪の庭
平均:5.25 / 書評数:4
1996年07月
灰色の砦
平均:6.67 / 書評数:3
1995年11月
翡翠の城
平均:4.00 / 書評数:2
1995年10月
ルチフェロ
平均:3.00 / 書評数:1
1994年09月
未明の家
平均:6.67 / 書評数:3
1994年08月
祝福の園の殺人
平均:6.00 / 書評数:1
1992年08月
琥珀の城の殺人
平均:5.50 / 書評数:2