皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 本格/新本格 ] すべてのものをひとつの夜が待つ |
|||
---|---|---|---|
篠田真由美 | 出版月: 2005年07月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
光文社 2005年07月 |
光文社 2008年08月 |
No.1 | 5点 | 公アキ | 2015/01/16 17:59 |
---|---|---|---|
小島に建つ西洋館を舞台に起こる連続殺人事件。館の所有者・満喜寿一郎の後継者になる条件は、館に隠された巨大ダイヤを見つけ出すこと。彼の血縁関係者の五組の男女が館に集められ、物語は「宝探しゲーム」と殺人事件の二つが同時進行する形で進められていくーー。
物語に詰め込まれた要素は、「好きな人はたまらなく好きな」クローズドサークルもの、なのですが……。いかんせん、文が読みにくい、と私は感じました。もっとはっきり言うなら、「せっかくの物語が文章力に台無しにされているような……」という感を抱いてしまいました。 それに、ここまで複雑に登場人物を動かすなら、館の平面図は必要では、とも思いました。 惹句には確か「ゴシックロマンス」が謳われていましたが、物語の内容ではなく、文章にあまり色気がなく感じられてしまったせいで、全体としての印象も高く評価できないのは、残念でした。 (もう何年も前に読んだきりの状態でのレヴューです) |