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[ 本格 ]
帰ってきたイモジェーヌ
イモジェーヌ・マッカーサリーシリーズ
シャルル・エクスブライヤ 出版月: 1968年01月 平均: 5.00点 書評数: 2件

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早川書房
1968年01月

No.2 5点 クリスティ再読 2025/03/11 21:23
海軍情報部を定年退職した赤毛の猛女イモジェーヌ・マッカーサリーは、スコットランドの故郷キャランダーに帰還した。万一の際には上司のウーリッシュ卿が力になることを確約して...キャランダーではイモジェーヌを崇拝する男たち、排斥する女たちが大騒ぎの中、イモジェーヌを迎えた。そして荒っぽい町対抗のラグビー試合の日、イモジェーヌの貢献によりキャランダーのチームは逆転勝ち。しかし、イモジェーヌに相談を持ちかけた学校教師が大騒ぎの最中刺殺された!イモジェーヌは学校教師から、学内で話されていた殺人計画を聞かされていたのだ!イモジェーヌはウーリッシュ卿の手配でその学校に新任教師として訪れたのだ...

いやはや、赤毛の猛女イモジェーヌのドタバタの活躍話。エクスブライヤというなかなか珍味な作家には、民話の味わいがある。イモジェーヌの無敵っぷりと言ったら、007もかくや、というくらい。ボンドもスコットランド系(コネリーもね)設定だから、共通点かもよ。

とはいえ泥臭いのは相変わらず。この泥臭さにはドーヴァー警部も連想する。だから笑えるユーモア、というとちょっと違う気もしないでもない。

法律外なんだよ、神父! あの女は人殺しも、暗殺もしていいんだ! 学校をひっくり返してもいい、わしのような人間の一生を台無しにしてもいいんだ!

まさに「殺人許可証を持つ女」イモジェーヌ!

No.1 5点 kanamori 2015/06/07 17:40
海軍省の情報局を定年退職となったイモジェーヌは、スコットランドの故郷の町に帰ってきた。再び死体の山を築く大騒動が起きるのかと、町の人々が戦々恐々となるなか、彼女は歴史教師の殺人事件に巻き込まれ、地元ペンバートン校へ潜入捜査に赴くことに--------。

赤毛の大女イモジェーヌを主人公とするシリーズ第3作(2作目は未訳)です。1作目と同様に彼女の生まれ故郷を舞台にしていますが、今回はスパイもののパロディではなく、なんと大学内の連続殺人に挑むフーダニット・ミステリになっています。
地元警察の巡査部長アーチボルトとタイラー巡査のコンビが、イモジェーヌに引っ掻き回されるドタバタ騒動は相変わらず面白いのですが、大学に舞台を移すまでの前段部分が長く、登場する多くの町の人々が全く本筋に無関係なのが気になりました。
謎解きミステリとしては、犯人に意外性はあるものの、動機の後出し伏線不足の感は否めません。まあ、もともとユーモアが主体で、きっちりとした本格ミステリを期待していたわけではありませんが。


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シャルル・エクスブライヤ
1995年03月
ハンサムな狙撃兵
平均:6.00 / 書評数:2
1994年05月
キャンティとコカコーラ
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帰ってきたイモジェーヌ
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