海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 警察小説 ]
チューインガムとスパゲッティ
タルキニーニシリーズ
シャルル・エクスブライヤ 出版月: 1986年05月 平均: 6.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


読売新聞社
1986年05月

No.1 6点 nukkam 2017/06/28 20:41
(ネタバレなしです) 1960年発表のタルキニーニシリーズ第1作のユーモア本格派推理小説です。欧州各国の司法警察を研究しているアメリカ人のリーコックがイタリアのヴェローナを訪れるところから物語がスタートします。そのヴェローナ警察で彼の面倒を見るのがタルキニーニ警視です。リーコックが訪問済みの警察評価は(国民性の評価でもあります)イギリスとドイツは高評価、フランスとスペインは低評価ですからヴェローナについてどうなるかはある程度予想がつきそうですが、一方でヴェローナの人々がこのアメリカ人の言動をとてもまともなものではないと感じている描写も多々あるのが面白いところ。タルキニーニとリーコックの最初の会話からして「犯罪の動機はほとんどいつも恋です」「なぜですか」「だってここはヴェローナですから」とまるで噛み合いません。タイトルの「チューインガムとスパゲッティ」は「アメリカ人とイタリア人」と置き換えてもよさそうです。犯人当ての謎解きもありますが、異国の地でカルチャーショックと戦うリーコックの奮闘(と時に暴走)の描写の方に読者は振り回されそうです。


キーワードから探す
シャルル・エクスブライヤ
1995年03月
ハンサムな狙撃兵
平均:6.00 / 書評数:2
1994年05月
キャンティとコカコーラ
平均:6.00 / 書評数:2
1986年05月
チューインガムとスパゲッティ
平均:6.00 / 書評数:1
1972年05月
イモジェーヌに不可能なし
平均:5.00 / 書評数:1
1968年01月
帰ってきたイモジェーヌ
平均:5.00 / 書評数:1
1967年08月
パコを憶えているか
平均:7.67 / 書評数:3
1967年01月
火の玉イモジェーヌ
平均:5.50 / 書評数:2
1966年01月
死体をどうぞ
平均:6.00 / 書評数:5