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暗黒女子
秋吉理香子 出版月: 2013年06月 平均: 6.00点 書評数: 5件

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双葉社
2013年06月

双葉社
2016年06月

No.5 4点 レッドキング 2023/09/23 16:48
おおおお、探してみたら、この文庫本は家の本箱にあった!
(よく見ると「殺人鬼フジコ」「鬼畜の家」とか他作家のもいろいろあるなあ。何で採点してないんだろ。)

No.4 7点 パンやん 2016/04/04 12:04
実に読み易い。女子高の文学サークルにおける女子高生の暗黒面をそれぞれの立場から描き、いよいよ何が真実かわからなくなってくるが、一気に収束するうまさがあり、そのあとのもうひとヒネリもいい。イヤミス度も高くはないが、女子高生が闇鍋で朗読って、案外リアル?

No.3 5点 蟷螂の斧 2014/09/02 11:54
「告白」張りの衝撃度を期待していたので、やや期待外れでした。闇鍋に期待し過ぎたか(笑)。「藪の中」(芥川龍之介氏)や「毒入りチョコレート事件」(アントニイ・バークリー氏)を彷彿させる点は楽しめました。ミステリー的には予想しやすいのが弱点かもしれません。

No.2 7点 メルカトル 2014/08/25 21:51
これは好き嫌いがはっきり分かれるタイプのミステリだろう。本格大好きマニアには総スカンを食らう可能性が高い。その点悪食の私は、面白ければジャンルを問わない質なので、十分許容範囲内である。しかし、イヤミスの中でも完成度の高い部類に入る作品だと思う。
カトリック系女子高の女王的存在の死をめぐって、彼女が主催した文学サークルのメンバーによる小説の形をとった犯人告発の朗読が始まる。それぞれの創作はすべて違った犯人が指摘されており、しかも、各々がなかなか良く描けていて面白い。いつみの死に際に手に握られていたすずらんに、いちいち違った意味を持たせている辺りも凝っていて興味深く読ませてもらった。一体犯人は誰なのか、それとも事故なのか・・・。
それにしてもなぜ闇鍋なのか、という疑問が湧くのは自然なことだろうが、これにも実はある狙いがあったのに気付くのは最後の最後だ。
最終章までは、イヤミス的な要素がちらほらと垣間見える程度だが、ラストにいたってイヤミス全開になる。しかもかなり意外な展開が待っていて、なるほどと唸らされることになるのも好印象である。この作者は基礎がしっかりしているようで、文章力は問題ないと断言できる。ラノベ風との意見もあるようだが、そんなことはあるまい。十分に読ませる作品と感じる。

No.1 7点 HORNET 2014/02/16 17:50
 聖母女子高等学院のカリスマ女子高生、白石いつみの主宰する文学サークルは、お眼鏡にかかって彼女に声をかけられた子のみが所属する、女生徒たちの憧れのサークル。その白石いつみが謎の死を遂げる。
 物語は、その文学サークルの定例会、「闇鍋」で幕を開ける。残されたメンバーが自作の小説を一人一人暗闇の中朗読していくのだが、その内容は全て、それぞれがサークルメンバーをいつみ殺しの犯人として名指しする内容。会は「告発」の場となり、メンバー=容疑者たちの知られざる姿が次々暴かれていく。
 いわゆるダーク系女子のお話。これがなかなか面白い。まぁ物語ならではの非現実的なお話なわけだが、それはそれで。文学サークルメンバーの各キャラ立てがしっかりしていて、一つ一つの章=物語による告発がそれぞれ読ませる内容。最後に暴かれる真相も予想を上回っており、結構どんでん返しな感じがした。ライトなタッチで読みやすく、ミステリとしてもなかなかのもので、オススメ。


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