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[ 短編集(分類不能) ] 殺意のまつり |
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山村美紗 | 出版月: 1982年06月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
文藝春秋 1982年06月 |
中央公論新社 2018年07月 |
No.1 | 6点 | kanamori | 2012/05/05 23:09 |
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昭和49年から51年にかけて雑誌掲載された初期の短編集。トリックより、捻ったプロットで読ませる作品が多かったように思う。
個人的ベストは表題作の「殺意のまつり」で、20年前の殺人事件の冤罪を追う弁護士の知らない所で、次々と真相が変転していく様は圧巻のひと言。旅客機墜落事故の唯一の生存女性の証言を巡って関係者の思惑が入り乱れる「孤独な証言」もブラックな結末が印象に残る一編。 トリックを主軸にしたものでは、年賀郵便の特殊性を利用したアリバイ工作もの「恐怖の賀状」が細部まで練られた好編。ラストの陥穽も皮肉が効いている。 |