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[ 本格/新本格 ] 黒の環状線
山村美紗	出版月: 1976年12月	平均: 6.00点	書評数: 1件

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徳間書店 1976年12月

文藝春秋 1980年08月

徳間書店 1986年10月

講談社 1990年06月

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No.1	6点	空	2009/05/01 21:25
作品全体を支えるアイディアは、第３の殺人事件が起こったところで、それまでにヒントが出されているので誰でも見当がつくでしょうが、それでもなるほどそう来たかと、タイトルを思い起こしてかなり満足の納得となるのではないかと思います。 その中心アイディアだけでなく、最初の事件の変り種「密室」は、犯人が特に複雑な細工をせず、しかもそこから犯人のある特性が絞り込めるという点が、なかなかよくできています。また、第４の殺人でのアリバイ・トリックも似たアイディアは以前にいろいろありそうですが、すっきりしていて悪くありません。 全体的な構造もきっちりできた佳作だと思います。