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[ 本格/新本格 ]
マラッカの海に消えた
山村美紗 出版月: 1974年01月 平均: 4.50点 書評数: 2件

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講談社
1974年01月

講談社
1978年06月

講談社
1990年02月

徳間書店
2006年06月

No.2 5点 2020/06/16 22:58
久々に再読した、山村美紗の最初に出版された長編。最初期の他の2作『黒の環状線』『花の棺』のような謎解きを期待して読むと、がっかりするかもしれません。マレーシアのペナン島に単身赴任した夫が殺人犯ではないかと疑う妻亜木子の視点から描かれた章と、白石警部の捜査の章とを交互に組み合わせた構成で、サスペンス色が強い作品です。特に最終章は、サスペンス小説らしい幕切れになっています。ただ、その結末の原因の伏線を早い段階で提示しているのは、基本的に謎解き系の作者らしいと言えるでしょうか。密室殺人もありますが、これはまあおまけのようなものでしょう。ペナン島に出張してきた白石警部が即座に見破れないのが不思議です。
しかし最終章に至ってみると、犯人の計画としては、そもそもそんな面倒くさいアリバイ・トリックなど用意する必要があったのかと思えるのが、不満なところです。

No.1 4点 kanamori 2010/03/16 20:04
著者3度目の乱歩賞最終候補作で単行本デビュー作。
日本ーペナン島をまたぐ、いかにも二時間ドラマ向けの作品で、アリバイ、密室トリックともチープなのは否めないです。


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山村美紗
1995年11月
愛の摩周湖殺人事件
平均:4.00 / 書評数:1
1991年04月
女相続人連続殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1989年11月
京都貴船川殺人事件
平均:4.00 / 書評数:1
1987年02月
京都茶道家元殺人事件
平均:4.50 / 書評数:2
1985年02月
ヘア・デザイナー殺人事件
平均:4.00 / 書評数:1
1984年11月
乳房のない死体
平均:6.00 / 書評数:1
1982年12月
消えた相続人
平均:5.00 / 書評数:1
1982年06月
目撃者ご一報下さい
平均:6.00 / 書評数:1
殺意のまつり
平均:6.00 / 書評数:1
燃えた花嫁
平均:6.33 / 書評数:3
1981年06月
京都の祭に人が死ぬ
平均:6.00 / 書評数:1
1980年11月
エジプト女王の棺
平均:6.00 / 書評数:1
1979年09月
葉煙草(シガリロ)の罠
平均:6.00 / 書評数:1
1978年12月
幻の指定席
平均:5.00 / 書評数:1
百人一首殺人事件
平均:4.00 / 書評数:1
1977年12月
鳥獣の寺
平均:5.00 / 書評数:1
1976年12月
黒の環状線
平均:6.00 / 書評数:1
1975年09月
花の棺
平均:5.73 / 書評数:11
1974年01月
マラッカの海に消えた
平均:4.50 / 書評数:2