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[ 本格 ]
死者との対話
ダルジール警視
レジナルド・ヒル 出版月: 2003年09月 平均: 6.00点 書評数: 3件

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早川書房
2003年09月

No.3 8点 ことは 2020/04/11 21:59
(厚すぎてヒル初読には勧められませんが)ヒルの代表作だと思う。
複数の話が絡みながら重層的にすすんでいく構成は、この作品が最もよくできている。新人ハット・ボウラーも加わり、さらにチームの群像劇の風味が増してきた。
今回はここ数作の中では最も「事件」にフォーカスされ、謎解きミステリとしては充実している。
ある点は、結末がついていないので(続編「死の笑話集」につづく)、人によっては不満があるかもしれないが、個人的には気にならず、全体的に大満足。

No.2 4点 nukkam 2016/05/30 21:20
(ネタバレなしです) 2001年発表のダルジール警視シリーズ第17作で、ハヤカワポケットブック版の巻末に作者のコメントが寄せられていますがかなりの自信作であることが伺えます。スリラー小説だったシリーズ前作「武器と女たち」(2000年)から犯人当て本格派推理小説路線に戻ったのはいいのですが、前作の容疑者を本書でまた容疑者として再登場させているやり方には感心しません。本格派といっても結末は相当型破りな手法が採られており、また最後の一行を疑問文で締めくくっているなどもやもや感を残す幕切れになっています。これはこれで強力な効果を上げているのですが、今までの作品中でも特に重厚長大なボリュームと相まってヒル初心者には勧められない作品です。

No.1 6点 kanamori 2010/12/02 17:38
ダルジール警視シリーズの17作目。
図書館が企画した短編小説コンクールの応募原稿が、連続殺人事件を予告したものだったというのが発端。いつものメンバーに加わった新人刑事ハットが、ダルジールの毒舌皮肉の餌食になっています。
シリアル・キラーの名前が”ワードマン”というのを始め、アナグラムなどの言葉遊びにあふれ、英文学の素養のない身には置いてけぼりを喰らう内容が多く含まれているのが少々辛い。
久々のフーダニットものということではそこそこ楽しめましたが、このラストの処理にはモヤモヤ感が残りました。


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レジナルド・ヒル
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