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[ 短編集(分類不能) ] パスコーの幽霊 |
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| レジナルド・ヒル | 出版月: 1983年04月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
![]() 早川書房 1983年04月 |
| No.1 | 5点 | ことは | 2026/03/29 16:14 |
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| Wikiによると発行年は1979年で、ダルジール・シリーズの5作目と6作目の間に発表されている。かなり初期の短編集だ。
本作に収録されている「パスコーの幽霊」と「ダルジールの幽霊」は、別の短編集「ダルジール警視と四つの謎」にも収められていて、しかも表題作「パスコーの幽霊」がほぼ半分を占めている。そのため、「ダルジール警視と四つの謎」を既読だと、未読部分が少なくてやや物足りない。 上記2作以外の残る5作は、どれもよくまとまった短編なのだが、必読といったものではない。以下、5作の寸感を。 「屋根裏のトランク」 「屋根裏のトランクから、ある想像が浮かんで……」という話。短編の見本のような話。 「リオデジャネイロの講演」 タイトル通り、ある講演を最初から最後まで描くという、書き方に凝った話。なかなか皮肉な味わいはヒルらしい。 「女権拡張論者の災難」 1979年当時はまだ一般的でなかった「ストーカー」という存在が登場する。サスペンスたっぷりで5作ではベスト。 「スノウボール」 解説によるとスノウボールは、日本語と同じように「雪だるま式に増える」という比喩に使われるとのことで、本作ではいろんな出来事が次々と転がる。「転がった先に……」といった話。どこか落語的な味わいがある。 「救出経路」 これも書き方に凝った話。タイトルから想像できるように、あるところに捕まった人の話。乙一のいくつかの話を思い出した。 |
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