皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
[ 本格 ] 非実体主義殺人事件 ブランド警部 |
|||
---|---|---|---|
ジュリアン・シモンズ | 出版月: 2009年05月 | 平均: 6.00点 | 書評数: 1件 |
論創社 2009年05月 |
No.1 | 6点 | nukkam | 2014/08/18 17:08 |
---|---|---|---|
(ネタバレなしです) イギリスのジュリアン・シモンズ(1912-1994)は20世紀を代表するミステリー評論家として大変有名な存在ですが、ミステリー作家としても30冊近い長編作品があります。サスペンス小説や犯罪小説を得意としていますが初期作品にはマイケル・イネスやエドマンド・クリスピン風のユーモア本格派推理小説を書いていたようです。本書は彼のデビュー作で後に自ら駄作と切り捨て、本国でも絶版状態が続いたそうです。ユーモアはほとんど感じられませんがイネスやクリスピンだってデビュー作は結構手堅くまじめな作品でしたし、弱点というほどではないでしょう。アリバイを細かく検証する地味なプロットで特別な個性は感じられません。そこが作者は気に入らなかったのかもしれませんが謎解き説明は丁寧で本格派推理小説のツボは抑えてあります、 |