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[ 警察小説 ] フロスト気質 フロスト警部 |
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R・D・ウィングフィールド | 出版月: 2008年07月 | 平均: 7.00点 | 書評数: 2件 |
東京創元社 2008年07月 |
No.2 | 6点 | レッドキング | 2020/05/24 08:06 |
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勘と見込み捜査の警部フロストシリーズ第四弾。回を重ねるごとに頁数が増え、少年誘拐事件に連続幼児刺傷事件、少女誘拐強盗事件や連続窃盗事件も重なり、さらに余計な腐乱殺害死体まで出て来る多重エピソード並列が実に手際よく展開する。最後には冷静狡猾なボスキャラ・・小モリアーティの様な・・ボスキャラも出てきて、ただただ勘の人フロストとの虚々実々対決がサスペンスレベルに盛り上がる。憎まれ役の上司マレット・・責任は部下に押付け功績は自分で頂戴する・・署長マレットとの掛合い漫才はそろそろパターンが見えて来たかな、相変わらず面白いんだけどね。 |
No.1 | 8点 | ロビン | 2009/09/23 11:34 |
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フロスト警部シリーズ第4弾。元々文庫で分厚い作品だったが、ついに上下巻に分かれ、約1000ページに及ぶ大作です。
このシリーズは毎回フロスト警部の相棒となる新米エリート警官が登場してくるが、そのうちの一人は女で、もう一人は、かつてデントン署に勤務していたいわくつきの人物。なんでも、かつて愛娘を交通事故で亡くし、その事件の担当だったが犯人を上げられなかったフロスト警部を恨んでいるとか。その真相自体はお決まりなんだけど、ホロリとさせるのは警部のキャラクターーだよなぁ。 パターンや構成は毎度のごとく、同時並行で起こる幾多の事件をフロスト警部が一手に手掛ける多重構造。何よりも己の直感を第一とする警部の杜撰な捜査が炸裂し、いつものように首の皮一枚で解決していきます。 特に、少年誘拐事件では今までにない知能犯との対決。何度も空振りを強いられ、今度ばかりはさすがにダメかも……? だけど、ラストはやっぱり警部らしいオチ。あの証拠にしたって、ねぇ。 作者のウィングフィールド氏は既に他界して、残されたフロスト警部シリーズも残すところあと2作。はやく次作を読みたいようで、読みたくない、そんな心持です。 |