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[ 警察小説 ]
夜のフロスト
フロスト警部
R・D・ウィングフィールド 出版月: 2001年06月 平均: 6.67点 書評数: 3件

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東京創元社
2001年06月

No.3 5点 レッドキング 2020/05/14 18:28
フロスト警部シリーズ第三弾。証拠など二の次、勘と見込み捜査の汚れ警部。単に風体言動が汚いだけでなく、容疑者への証拠偽造まで行う汚れよう。なのに的は大きく外さない。出世欲と見栄に凝り固まった上司や部下(シリーズ三代目相棒)とのやり取りが何より面白く・・もはや吉本新喜劇超えてドリフ大爆笑の世界・・メインストーリーの連続老婆切り裂き殺人事件や15歳少女殺害事件等の解決より魅力的なくらいだ。証拠を捏造して容疑者に口を割らせる公僕とか少女殺害犯人とか・・普通は完全に悪玉だろうに・・を奥行きある人物として描く手腕に脱帽。ミステリとしてのレベル考えると、おまけしてもこの点数だが、警察小説としてはディーヴァー、エルロイよりも面白い。

No.2 7点 itokin 2015/05/26 20:29
相変わらずのハチャメチャのフロスト警部ですがいくつもの連続殺人事件を受け持ち不眠不休で大活躍です。マレット署長との掛け合いはいつもながら秀逸でハラハラさせられます。多くの事件がからんでくるので読む方は混乱して物語の長さもあって少し疲れた。しかし、面白さは1級品です。

No.1 8点 ロビン 2009/02/23 22:06
いやぁ、相変わらず安定して読者を楽しませてくれる。
デントン署には流感が蔓延し、相次ぐ病欠者の発生に署内は大慌て。人手の足りない中、フロスト警部を中心に多発する事件を同時進行に解決へと導いていく。この物語の構成力はすごいと思います。
下品でドジで論理よりも自分の直感を重んじるフロスト警部ですが、今回も空振りの連続。立てる仮説全てがことごとく覆され、新たな新事実に自分の都合のいいように証拠を当てはめてまた仮設を構築。その繰り返しの末たどり着く全ての事件の真相。本当に、今回も首の皮一枚でつながった感じです。彼のマレット所長への態度は失礼すぎて読んでいるこっちがハラハラします。ですがそこが彼の最大の魅力。他にも、今回の彼はちょっとカッコいい。


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