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[ SF/ファンタジー ]
遺伝子インフェルノ
『二重螺旋のミレニアム』を改題
清水義範 出版月: 2000年01月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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マガジンハウス
2000年01月

幻冬舎
2004年04月

No.1 6点 メルカトル 2025/06/18 22:30
簡単に遺伝子操作を受ける授精卵。時とともに若返る女性……。限りない繁栄と技術の発展を経て、人類は絶滅への第一歩を踏み出した。近未来で人類を待ち受ける恐怖を大胆に描いた予言小説。
Amazon内容紹介より。

清水義範渾身のSF連作短編集(著者によれば連作長編らしい)。
遺伝子、DNA、ニューロン、シナプス、ゲノム等のそれらしい用語が出て来ますが、内容は難解ではありません。面白いのは面白いですが、あまり印象に残りません。個人的にはもっといかがわしさや禍々しさを強調しても良かったのではないかと思いました。その方が一連の物語にフィットしている気がします。

最初は連作とは思わずに読み進めていましたが、第三話くらいであれ?となりました。同じ名前が出てきたと。そうなのです、本作はある組織に属する男性が主人公であり、彼は他では見られない憐れな境遇に遭います。
テーマとしては不老長寿が根底にあり、多くの短編がそれに沿って物語が進行しています。正に遺伝子レベルのミクロの世界を、壮大に描いた崩壊と誕生のストーリーです。ラストは果たしてこれで良かったのかと、疑問を投げかける、何とも言えない余韻を残します。


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清水義範
2000年10月
やっとかめ探偵団とゴミ袋の死体
平均:5.00 / 書評数:1
2000年01月
遺伝子インフェルノ
平均:6.00 / 書評数:1
1999年06月
迷宮
平均:5.17 / 書評数:6
1993年05月
シナプスの入江
平均:6.00 / 書評数:1
1991年04月
主な登場人物
平均:5.00 / 書評数:1
1988年11月
深夜の弁明
平均:5.00 / 書評数:2
1988年05月
やっとかめ探偵団
平均:4.00 / 書評数:1
1987年10月
国語入試問題必勝法
平均:5.75 / 書評数:4
1985年09月
H殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1984年12月
ABO殺人事件
平均:4.50 / 書評数:2