海外/国内ミステリ小説の投稿型書評サイト
皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止 していません。ご注意を!

[ 本格/新本格 ]
H殺人事件
躁鬱(でこぼこ)探偵コンビシリーズ
清水義範 出版月: 1985年09月 平均: 5.00点 書評数: 1件

書評を見る | 採点するジャンル投票


光文社
1985年09月

No.1 5点 nukkam 2019/09/20 21:26
(ネタバレなしです) 清水義範(1947年生まれ)はパスティーシュ小説の第一人者として知られ、作品ジャンルは極めて多岐に渡りますがミステリーについては1985年発表の本書を皮切りとする躁鬱探偵コンビシリーズ(躁鬱を「でこぼこ」と読ませてます)とやっとかめ探偵団シリーズが代表作でしょうか。ユーモア本格派推理小説である本書ではシリーズ主人公の1人である不破太平の住んでいるアパートで殺人事件が起き、太平はアリバイを主張して容疑を晴らします。そのアリバイ証人がもう1人のシリーズ主人公の朱雀秀介で、初登場場面では被害者の死亡時刻を推理しますがこれがなかなかの切れ味で印象的、こちらが名探偵役であることを早々と読者にアピールしています。しかし肝心の最終章での犯人との対決場面では「証拠はありません。でも僕はそう思うのです」とかなりの部分を想像で補った推理になっていてご都合主義に感じられてしまうのが残念。通俗色はありますがそれほどくどくなく、思っていたよりは謎解きに集中しています。


キーワードから探す
清水義範
2000年10月
やっとかめ探偵団とゴミ袋の死体
平均:5.00 / 書評数:1
1999年06月
迷宮
平均:5.17 / 書評数:6
1993年05月
シナプスの入江
平均:6.00 / 書評数:1
1991年04月
主な登場人物
平均:5.00 / 書評数:1
1988年11月
深夜の弁明
平均:5.00 / 書評数:2
1988年05月
やっとかめ探偵団
平均:4.00 / 書評数:1
1987年10月
国語入試問題必勝法
平均:5.75 / 書評数:4
1985年09月
H殺人事件
平均:5.00 / 書評数:1
1984年12月
ABO殺人事件
平均:4.50 / 書評数:2