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[ サスペンス ]
鏡影劇場
逢坂剛 出版月: 2020年09月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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新潮社
2020年09月

新潮社
2023年02月

新潮社
2023年02月

No.1 6点 麝香福郎 2023/11/11 21:44
ギタリストの倉石は、スペインで古い文書を購入した。裏に書かれた楽譜目当てだったが、彼の妻は文書とホフマンの関係に気付き友人でありドイツ語准教授でもある古閑沙帆に解読を依頼する。沙帆は倉石夫妻に相談の上、より適任であるドイツ文学者の本間鋭太に翻訳を委ねることとした。
構造がなかなか入り組んでいる。まず、本書全体としては本間鋭太から送られてきた原稿を、作者が少しだけ手直しして新潮社から出版したという設定になっている。その原稿の中身は二つに大別され、一方は本間が訳した例の古文書だ。こちらは文豪の日々を克明に綴ったものとして愉しめると同時に、書き手は誰かという謎にも心奪われる。もう一方は、沙帆の視点で原稿の翻訳依頼に伴う倉石家との交流が描かれている。こちらでは、沙帆が覚えた違和感や図らずとも抱え込んだ秘密などのじんわりとしたサスペンスが読み手の心を捉える。
そして最後の袋綴じに到達することになる。そしてこの中にさらにもう一段深く濃密なミステリが潜んでいることを知ることになる。


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逢坂剛
2021年05月
地獄への近道
平均:6.00 / 書評数:1
2020年09月
鏡影劇場
平均:6.00 / 書評数:1
2010年09月
暗殺者の森
平均:5.00 / 書評数:1
2010年01月
兇弾
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2002年01月
無防備都市
平均:6.00 / 書評数:1
2001年08月
相棒に気をつけろ
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2000年12月
牙をむく都会
平均:6.00 / 書評数:1
1999年03月
デズデモーナの不貞
平均:6.00 / 書評数:1
1998年08月
燃える地の果てに
平均:7.60 / 書評数:5
1997年11月
しのびよる月
平均:5.00 / 書評数:2
1997年07月
あでやかな落日
平均:5.00 / 書評数:1
1993年10月
まりえの客
平均:5.00 / 書評数:1
1988年10月
さまよえる脳髄
平均:5.67 / 書評数:3
1987年02月
水中眼鏡の女
平均:6.75 / 書評数:4
1987年01月
クリヴィツキー症候群
平均:6.50 / 書評数:2
1986年07月
カディスの赤い星
平均:6.00 / 書評数:3
1986年02月
百舌の叫ぶ夜
平均:6.10 / 書評数:10
1985年04月
情状鑑定人
平均:5.00 / 書評数:1
1981年09月
空白の研究
平均:6.00 / 書評数:1
1981年02月
裏切りの日日
平均:6.00 / 書評数:1