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[ 本格/新本格 ]
名もなき星の哀歌
結城真一郎 出版月: 2019年01月 平均: 6.00点 書評数: 1件

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新潮社
2019年01月

新潮社
2021年09月

No.1 6点 いいちこ 2023/05/15 13:58
人間のアイデンティティは記憶にこそ存在するという着眼点は鋭い。
ただ、記憶を保管・分離・削除・共有・移植することが可能という設定では、どれほど荒唐無稽な話でも成立してしまうから、却ってサプライズを演出しようがない。
いや、それ以前に、そもそも本作の各描写が現実に発生している出来事なのか、誰かの記憶なのかさえ、区別が付かないという強烈な副作用を生じてしまっている。
ファンタジー・ライトノベルとしては水準を超える作品であり、6点の最下層と評価する。
ただ、本作はミステリとしては評価できないし、そもそもミステリとはいえないのではないか


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結城真一郎
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平均:6.00 / 書評数:1