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[ サスペンス ]
6月31日の同窓会
真梨幸子 出版月: 2016年01月 平均: 5.50点 書評数: 2件

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実業之日本社
2016年01月

実業之日本社
2019年02月

No.2 6点 E-BANKER 2025/01/13 14:11
実際には存在しない「6月31日」の開催で届く同窓会の招待状。
皆が憧れる幼稚園から一貫教育の女子高私立「蘭聖学園」に潜む大いなる謎とは・・・
単行本は2016年の発表。

①「柏木陽奈子の記憶」=冒頭から早くも不穏な空気が漂う。最初の犠牲者が出る。
②「松川凛子の選択」=蘭聖学園始まって以来の秀才と謳われ、弁護士となった松川凛子。彼女は本作全体のキーパーソンのひとり。
③「鈴木咲穂の綽名」=高校時代の綽名が「コメンテーター」の彼女。実に嫌な性格なのだが、彼女のもとにも案内状が届く。
④「福井結衣子の疑惑」=松川のもとにまたもや相談にやってきた蘭聖学園OB。コイツもかなりのクセ者。ねじ曲がった性格で他人に不幸を招く。
⑤「矢板雪乃の初恋」=本物のお嬢様である彼女。今度は松川の方から彼女の元へと出向くことになる。そして判明する過去のある事実(らしきもの)
⑥「小出志津子の証言」=⑤で浮かび上がった「恵麻」。彼女の人となりを知るために、またも松川は出張。過去の「恵麻」はどういう?
⑦「海藤恵麻の行方」=意外なところにいた?恵麻だが、すでに行方知れずになっていた。しかし、ここから物語は更に意外な方向へ
⑧「土門公美子の推理」=「推理」とあるが、別に真相が明らかになるわけではない。これまで作中で「クミコ」として登場してきた彼女もここにきて・・・
⑨「合田満の告白」=蘭聖学園時代の綽名は「ゴウダマン」。でも本当は「アイダミツル」。もちろん女性です。

以上。①から⑦までは「月刊ジェイ・ノベル」誌に連載されたもの。⑧以降は書下ろしとなる。

『フッ化水素酸』って・・・そんなに恐ろしい薬物だったのね。触っただけで死に至るなんて、コワッ!
作者らしく企みに満ちた連作仕立ての作品。
各編のタイトルにもなっている登場人物は、全員が蘭聖学園の卒業生。全員が実にイヤーな性格で、ときにつるみ、ときに敵対し、ときにそれぞれの揚げ足をとる。
男が想像する「女子高あるある」かもしれない。

ただ、ラストが少し弱いかな。ここまでぐちゃぐちゃにしたのだから、もうちょっとインパクトのあるラストの方が良かった。
でも、最近作者の作品を定期的に読みたくなっている、そんな私がいる。
これって、ハマッてるってことだろう。

No.1 5点 HORNET 2022/05/04 21:08
 地元ではブランドとされる私立高校・蘭聖学園。そこには、「6月31日の同窓会案内状」が届いた女子には「お仕置き」が為されるという怪伝説があった。卒業してずいぶん経つ、89期生に次々と届く招待状。蘭聖学園OBであり、現在は弁護士を務める松川凛子のもとには、その恐怖におののく89期生たちが次々に訪れる。が、その後続けてそれらのOBが怪死していく。いったい、招待状は誰が送っているのか、怪伝説は本当なのか―

 ここ最近(?)の真梨氏の作品によくあるのだが、とにかく登場する女子が多いうえに関係が複雑(あるいは、伏線として前半分かりにくく描写しているためそう感じるのか)で、誰が誰でどの子だったのか、こんがらがってくる。リーダビリティが高く、読むスピードが速くなるためなおさら、短時間にいろんな女子が入れ代わり立ち代わり登場してくる感じになってしまう。
 分かりやすいし、ある意味典型的な真梨幸子らしい作品ではあると思う。


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真梨幸子
2022年03月
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