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[ 本格/新本格 ]
おれたちの歌をうたえ
呉勝浩 出版月: 2021年02月 平均: 6.00点 書評数: 2件

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文藝春秋
2021年02月

文藝春秋
2023年08月

No.2 6点 八二一 2023/12/16 20:23
少年時代を共にした男女五人が昭和、平成、令和と送ってきた人生を、四〇年に及んで未解決の事件に絡めて語った大河ミステリ。
仲間の一人の死を糸口に過去の遡る形でいくつもの時代を描いているが、その切り取り方が鮮やかである。さらに、物語の重厚さと登場人物たちの存在感にも圧倒される。

No.1 6点 HORNET 2021/10/30 18:13
 元刑事の河辺のもとにある日、同郷の友人サトシが死んだとの電話がかかってきた。河辺とサトシ、コーショー、キンタ、フーカの5人は「栄光の5人組」として幼い頃いつも一緒の仲間だった。が、フーカの姉が殺され、フーカの父が犯人と目される男の家族に報復するという事件が起き、その後は散り散りになってそれぞれ大人になっていた。
 サトシは死に際して河辺に暗号を残していった。そこには40年前の事件の真相が隠されているのか。フーカの姉が死んだ日、本当は何があったのか。失ったものを取り戻すべく、河辺は動き出す。

 物語設定は面白く、興味をもってページを繰っていけるのだが、暗号とか符丁とかがちょっと入り組み過ぎているうえに、解読が多分に恣意的で、ちょっとついていけないところがあった。世に倦んだ元刑事やそれを取り巻く登場人物の描写も、カッコよさをねらって仰々しいのが少し鼻につく。
 後半は急展開に次ぐ急展開で、ついていくのがやっとだったが、言い方を変えれば最後まで物語が動的で面白かったとも言える。


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呉勝浩
2023年11月
Q
平均:7.50 / 書評数:2
2023年08月
素敵な圧迫
平均:6.00 / 書評数:1
2022年04月
爆弾
平均:7.25 / 書評数:8
2021年02月
おれたちの歌をうたえ
平均:6.00 / 書評数:2
2019年10月
スワン
平均:5.75 / 書評数:4
2018年09月
雛口依子の最低な落下とやけくそキャノンボール
平均:7.00 / 書評数:1
2018年07月
マトリョーシカ・ブラッド
平均:6.00 / 書評数:1
2017年04月
ライオン・ブルー
平均:7.50 / 書評数:2
2017年01月
白い衝動
平均:6.00 / 書評数:2
2016年05月
蜃気楼の犬
平均:7.00 / 書評数:1
2015年12月
ロスト
2015年08月
道徳の時間
平均:5.00 / 書評数:3