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[ パスティーシュ/パロディ/ユーモア ] 豹の呼ぶ声 アルバート・サムスン |
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マイクル・Z・リューイン | 出版月: 1993年09月 | 平均: 5.00点 | 書評数: 1件 |
早川書房 1993年09月 |
早川書房 1998年05月 |
No.1 | 5点 | 人並由真 | 2017/08/06 17:04 |
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( ネタバレなし)
上流階級の社交パーティーの余興で名探偵役を演じたり、なりゆきからケーブルテレビでCMを流したりしたことで、仕事が入り出した私立探偵アルバート・サムスン。そんな彼のもとにとびこんできた新たな依頼は、環境保護の過激派集団「アウトロウ戦線」からのもので、仕掛けた爆弾が何者かに持ち去られた。被害を出すのは本意でないので、見つけてほしいというものだった。 アルバート・サムスンシリーズの後期でまだ未読のものがあったはず。この作品からだっけ、と思って古本で文庫版を購入して読み出したら、20数年前にリアルタイムでポケミスで読了済みと途中で気づく。チャンチャンw そもそも事件のネタ自体が、藤子・F・不二雄先生の作品みたいな感じで 、まあゆるいキャラクターものとしては楽しめるんだけど。残念ながらシリーズのたけなわはすでに去ってしまった感じ。 残る一冊もミステリ味は薄いという噂だし、そういう意味では最後の方まで一応のレベルを保った感のあるリュウ・アーチャーシリーズってやっぱ凄かったんだろうな。もちろん、作者の経歴も、それぞれのミステリ界の状況も単純に並べちゃいけないのはよくわかってますけど。 |