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ミステリの祭典

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テツローさんの登録情報
平均点:7.46点 書評数:108件

プロフィール| 書評

No.8 8点 ストレート・チェイサー
西澤保彦
(2002/03/11 01:27登録)
いきなり熟女3人のレズシーンで幕開け、ラストは1組の男女の純愛で幕を閉じる。つかみと感動は充分。ミステリの部分は、西澤保彦だから許される落ちだなあ。


No.7 10点 りら荘事件
鮎川哲也
(2002/03/11 00:39登録)
 綾辻行人の「十角館」を思い起こして一言、「昔からこういう大学生のサークル合宿での連続殺人というプロットってあるんやないか」と思った。
 中身は良かったです。名探偵星影龍三の解き明かす真相もさることながら、何より舞台設定とその雰囲気が、わくわくぞくぞくするほど好みにぴったり。ほとんどの登場人物が死に絶えて、生き残った2人がやけにさばさばしてるのが、気になると言えば気になる。だが逆に、それこそミステリという作り物の世界を楽しむ、正しい姿勢と言えるのかもしれない。


No.6 4点 天狼星
栗本薫
(2002/03/10 23:47登録)
 妹が買ったのだが、借りる時に妹が「私の嫌いなタイプが犯人だった」などと言うものだから、2〜3ページ読んだだけで犯人が分かってしもうたわ!!
 しかも作者、この犯人をかなり贔屓しとるわな。う〜む、いまいち。


No.5 9点 御手洗潔のメロディ
島田荘司
(2002/03/10 23:39登録)
「SIVAD SELIM」はいいですよね。石岡君の描写が微笑ましいし、ゲストキャラの佐久間君も善意の人物に描いてくれたのが良かった。御手洗は超人キャラですよね、元々。「IgE」の解決は東京近郊に住んでないと分からんぞ。「ボストン幽霊絵画事件」は、全体の解決よりアルファベットの謎々の方が、シンプルで思わず膝を打つものだった。「さらば遠い輝き」は、何と言うか金曜9時の恋愛ドラマのような…少し違うか。


No.4 5点 火天風神
若竹七海
(2002/03/10 23:14登録)
パニックサスペンスホラーという感じでしょうか。化け物が出てくるわけではないけど、追い詰められる不条理な恐怖が主題です。一番の悪人が死ななかったのが不本意。一応ハッピーエンドなんですが、う〜ん、自分が年くったせいか、主人公の一人、14歳の少年に感情移入できなかったのがいたい。


No.3 7点 殺戮のための超・絶・技・巧
竹本健治
(2002/03/10 22:52登録)
ミステリではなくてSFですよね。「どうやって焼殺したのか」という謎があったけど、解決も結局はSFでした。キャラクターの魅力については、ネコもノイズもまだまだ足りないと思いますが、そこら辺はとりあえず2巻を読んでから。


No.2 10点 斜め屋敷の犯罪
島田荘司
(2002/03/10 22:38登録)
御手洗の推理よりも、北海道の刑事達が、屋敷の構造や部屋や廊下の配置図を前に、「あ〜でもない、こ〜でもない」と言い合っているシーンに本格推理の妙味を感じた。同じく刑事達が、御手洗のことを噂してる時の会話文も笑った。このトリックは、僕は素直にだまされました。良かったです。


No.1 9点 占星術殺人事件
島田荘司
(2002/03/10 22:26登録)
「金田一少年」を先に読んだのが悔やまれる。しかしそれでもこれは良い作品と感じた。手記を読んで色々試行錯誤する御手洗と石岡君のやり取りも面白いし、石岡君の事件解明に全然関与しなかった捜査活動の描写も許容範囲だ。(エラリー・クイーンの国名シリーズにもそういうのは多い)初期のノベルズ版で読んだのだが、その後更に200枚ぐらい書き足した完全版も出たそうで、そっちどこかで文庫化しないだろうか。

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