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ミステリの祭典

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天狼星
伊集院大介シリーズ

作家 栗本薫
出版日1986年07月
平均点4.00点
書評数5人

No.5 2点 ボナンザ
(2024/04/07 17:37登録)
急にジャンル変わったな・・・。乱歩みたいにいやらしい感じでなく耽美的なのは作者の持ち味か。

No.4 4点 nukkam
(2016/09/17 04:21登録)
(ネタバレなしです) 人肉を食らう怪人を手下に従えて猟奇的な殺人を次々に行うシリウス(天狼星)と名乗る極悪人と名探偵の対決を描いたスリラ-小説の「天狼星」三部作の1986年発表の第1作です。現代版切り裂きジャックを意識しており終盤にはエラリー・クイーンの「恐怖の研究」(1966年)を連想させる場面もあります。作者はよほど思い入れがあったのか後にはミュージカル化までしています(商業的には失敗したそうですが)。シリウスに対して防戦一方気味ながら名探偵の能力も相当なもので、変装の名人で格闘技に秀でてる上に第12章では窮地からの脱出にとんでもない能力を使っていたことが語られます。不思議でならないのはこの名探偵があの伊集院大介であることです。これまでの作品で築き上げたイメージとシリーズ第5作である本書のアクション探偵ぶりは合わない気がします。伊集院でない新しいキャラクターの名探偵を登場させてもよかったのではないでしょうか。グロテスク描写の多い中でシリーズ初登場の伊庭緑郎(いばろくろう。本書ではまだ23歳)のお間抜けぶりがちょっとした清涼剤の役割を果たしています。

No.3 5点 初老人
(2014/08/24 00:51登録)
伊集院大介と宿敵シリウスとの死闘の幕開けを告げる一作。 業界の関係者しか集う事を許されないパーティーの情景だとか、普段そういった事に縁もゆかりもない私のようなものにとっては大変に興味深く、じっくりと読み進めた。
シリウスのキャラクターも強烈だが、刀根一太郎の境遇に思いを馳せ、思わず同情してしまう自分がいた。

No.2 4点 テツロー
(2002/03/10 23:47登録)
 妹が買ったのだが、借りる時に妹が「私の嫌いなタイプが犯人だった」などと言うものだから、2〜3ページ読んだだけで犯人が分かってしもうたわ!!
 しかも作者、この犯人をかなり贔屓しとるわな。う〜む、いまいち。

No.1 5点 すー
(2001/04/04 22:10登録)
天野喜考の絵に惹かれてハードカヴァーを買った記憶が・・。

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