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ミステリの祭典

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smt419さんの登録情報
平均点:5.88点 書評数:8件

プロフィール| 書評

No.8 4点 猫丸先輩の空論 超絶仮想事件簿
倉知淳
(2024/05/16 20:04登録)
日常の何気ないことをテーマにしてそこに隠された謎を解明する、というアプローチは、本格推理のひとつの形だとは思うが、今回はその解明された結論に、”切れがない=驚きがない”という印象です。結論を示されても、”ああそうなの”という緩い感想に止まる。尚、猫丸先輩は、様々な謎の場面に偶然?同席するという点で、歌野晶午の小説にでてくる信濃譲二に似てますね。


No.7 7点 孤島の鬼
江戸川乱歩
(2024/05/08 20:07登録)
【ネタばれあります】この雰囲気が江戸川乱歩でしょう。今では身体的な障害をこのように取り扱う小説はタブーでしょうが、この時代ならではですね。ぐいぐいと引き込まれる展開で、一気に読了しました。さすがです。


No.6 10点 離れた家―山沢晴雄傑作集
山沢晴雄
(2024/04/05 22:19登録)
「離れた家)、これぞ、本格の真髄。徹頭徹尾、論理。人物が描けているかとかそんなことはどうでもよい。


No.5 1点 新・新本格もどき
霧舎巧
(2024/04/04 21:49登録)
ひどすぎ・・・。まず、読み難い。問い掛け問答みたいなやりとりが続き、食傷気味。全く記憶に残らない。途中で読むのをやめました。


No.4 7点 能面殺人事件
高木彬光
(2024/03/24 18:26登録)
作者の強い思いが感じられる力作である。トリックはそれほど大したものではないし、結論=真犯人も読み進めていくうちに”こうなんだろうな”と分かる。また、特に前半部分は非常に読み難い。時系列で何がどう進んでいるのか整理に苦労する。しかし、それらを加味しても物語としての力や魅力は強い。恋愛小説という意味での魅力もある。


No.3 9点 人狼城の恐怖
二階堂黎人
(2022/05/05 11:38登録)
とにかく長い作品で、大掛かりなトリックが隠されている。その大掛かりなトリックは秀逸なものではあるが、なぜ、犯人はそのようなトリックを講じたのかという部分が今一歩説得力に欠ける(もっと簡単な方法で目的を達成できたのではないか、ということ)。まあ、そういうことを言い出したらもともこもないのかもしれない。作者の最高傑作であり、日本の本格ミステリーの歴史の中で十本の指に入る傑作であることは間違いない。


No.2 7点 死者を笞打て
鮎川哲也
(2022/05/04 13:12登録)
容疑者の手がかりを探して色々あてっては見るものの挫折する繰り返しの部分はやや冗長である。犯人は何となくわかったものの、真実に関しては驚いた。当時の様々な作家が名前を変えて紹介されるが、興味深かった。珍しいプロットで展開されるが、全体的には面白かった。


No.1 2点 カレイドスコープ島「あかずの扉」研究会竹取島へ
霧舎巧
(2022/04/22 22:08登録)
作者なりの本格推理へのこだわりがあるのだとは思うが、些細な謎?が次から次へと繰り返される感じで、自己満足的な展開になっている。登場人物も多く、後半は、ついていけない感じ。大きなトリックや緊張感あふれる展開もなく、”もういいよ”という感想です。

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