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ミステリの祭典

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テレキャスさんの登録情報
平均点:6.92点 書評数:49件

プロフィール| 書評

No.9 4点 有限と微小のパン
森博嗣
(2009/07/16 19:41登録)
ここのサイトに来て驚いたのがこの作品の異様な評価の高さでした。
これは真賀田四季補正なのか?
シリーズ全体の評価も加味されているのか?
あくまでも単品として考えるとS&Mシリーズのなかでも不出来の部類だと言わざるを得ません。
森博嗣ってシリーズを順番に読んでいかないと楽しめない部分があるので人に勧めづらいですね。
ここでの高評価作品を読んでみようと思ってる方はご注意を!
もちろん時間に余裕がある方はシリーズを順番に読んで行けばこの高評価に納得出来ると思います。
でも順番に読んでいくことで一番楽しめるのは次のVシリーズを読み終えた時なんですけどね。


No.8 9点 花の下にて春死なむ
北森鴻
(2009/07/16 19:17登録)
いわゆる日常の謎となるミステリではあるけれど、純文学の赴きも感じる喪失と再生の短編たち。
心の隙間にちょっとだけヒントをくれる小料理屋の店主が素敵過ぎます。
もちろんミステリとしても複数の点から線に繋がる工夫が随所に施されているので楽しめました。


No.7 9点 交換殺人には向かない夜
東川篤哉
(2009/07/16 00:46登録)
ジョークが合わないと言う意見が多いようですが私は大いに楽しめました。
キャラ萌えの傾向がある方には合うんじゃないかな。
格式や風格はありませんが笑えて驚いての一流エンターテイメント作品。


No.6 8点 堕天使拷問刑
飛鳥部勝則
(2009/07/15 22:32登録)
ミステリ、ホラー、青春、ラブストーリーなど色んな要素がぎっしり詰まった意欲作。
やや長いんですがそれを感じさせない疾走感があります。
舞台となる排他的な村の「憑き物剥ぎ」と言う風習は強烈そのものでした。
そして驚愕のアリバイトリック!(トリックではないのかもしれないけど…)
一部ありえないと思うところもありますが満足出来る内容でした。
表紙のイラストも好みなので1点おまけです。


No.5 6点 痙攣的 モンド氏の逆説
鳥飼否宇
(2009/07/15 01:10登録)
連作短編集なこの作品。
サブカルチャー評論家が奇怪な事件に巻き込まれるんですがラストがもうバカミスです。
読み進めて行くうちに感じる妙な違和感は伏線として回収出来てるんですけど、この結末に辿り付けた人はいたのかな?
人によって壁本に成り兼ねない危険を孕んでいます。
最後の短編までは著者の最高傑作かもなんて思って読んでたんですけどね。
ちなみに短編の各タイトルはジャーマンプログレッシブの名盤のタイトルだったりします。


No.4 4点 紙の碑に泪を
倉阪鬼一郎
(2009/07/15 00:48登録)
作者は読者を騙すのが生き甲斐なのでしょうか?
やられた感は十分あるんだけど、面白くないんですよね倉坂の作品って。
だからどうしたの?って言いたくなってしまう。


No.3 6点 彼女は存在しない
浦賀和宏
(2009/07/15 00:36登録)
導入とラストの混乱と苦悩は良かったけど、作者の狙いは割りと分かりやすかったかな。
クラブミュージックが好きな私には楽しめた作品でした。
個人的にはオービタルよりオーブのほうが好きなんですけどね。


No.2 8点 扉は閉ざされたまま
石持浅海
(2009/07/15 00:11登録)
こんなにも密室をほっとく作品を読んだのは初めてでした。
石持の作品を読むのはこれが4作目だけどこの人の作品は犯人の動機だったり、登場人物の理想が高潔過ぎる印象を受けますね。
合う合わないがそれによって別れてしまうのが残念。
それでも今作品は犯人と探偵の心理戦に男と女の駆け引きも絡まり倒述ミステリとしてはよく出来ていると思います。


No.1 9点 クラインの壷
岡嶋二人
(2009/07/14 23:53登録)
相変わらずの軽妙な文体ですいすい読めてしまうこの作品。
1番注目すべき点はこの作品の発表された年が1989年だと言うことです。
この作品の根幹を為すものはバーチャルリアリティゲームであって、家庭用テレビゲームではSFCが出始めた時期なのにその描写が今読んでも古くさく感じるどころか逆に今のほうが設定を理解しやすいんじゃないとさえ思ってしまう程。
流れはある意味ベタなSFサスペンスではあるけれど十分楽しめました。

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