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ミステリの祭典

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測量ボ-イさんの登録情報
平均点:6.25点 書評数:624件

プロフィール| 書評

No.364 6点 亜愛一郎の狼狽
泡坂妻夫
(2013/07/06 20:00登録)
東西ミステリ-旧版、新版ともに上位にランクインされて
いて、固定的支持を得ている短編集。
なるほどその評価を得ている片鱗は伺えますが、読者が
推理困難なものも多く、皆さんほど高い評価はできなかっ
たです。個人的に良かったのは「右腕山上空」かな。謎の
設定と解決がわかりやすく、空中密室の名作でしょう。

(余談)
各作品に出てくる共通のキャラクタ-判りましたよ(笑)。
この人が何者か別のシリ-ズで明かされるそうですが楽し
みです。


No.363 6点 神津恭介への挑戦
高木彬光
(2013/06/01 16:35登録)
氏の作品を久々に読みました。
神津恭介、老いてなおカッコいいですねえ。
(妙に超人化して逆に魅力をなくした御手洗潔とは対局
 をなす)
作品自体はまあ水準レベルでトリックも新味ありますが、
ちょっとリアリティに問題あるかも(○○○-○反応とか
出ないのか)。
でもまあ細かいツッコミは止めときましょう。


No.362 7点 「裏窓」殺人事件 tの密室
今邑彩
(2013/05/18 16:47登録)
氏の作品の中では良作の部類でしょう。
導入部が入りやすく、謎もシンプルでわかり易い。
そして解決もスッキリしていて、フェアプレイも問題
なし。伏線の回収も見事で犯人の意外性のありました。
(動機はさすがに推理不可能ですが)

氏は現在本格色の強い作品を書ける貴重な存在でした
が最近亡くなられたそうで残念な限りです。


No.361 7点 星を継ぐもの
ジェイムズ・P・ホーガン
(2013/05/12 09:22登録)
基本SF小説でありながら、本格ミステリとしても評価の高い
作品です。なるほど読み応えはさすがにありますね。
但し内容はその方面に知識のない方にはちょっとキツイかも。
僕も正直よく理解できていないところは一部あります。

・・・でも、この真相は太古のロマンを感じますね。


No.360 6点 宍道湖殺人事件
津村秀介
(2013/04/25 22:34登録)
プロットが魅力的で、面白く読めました。
この僕が真相を殆ど見抜けたくらいなので、謎解き的には
もう一つかも知れませんが、満足いく作品です。
ネタばれ気味ですが、家具店で仕掛けたトリックなど鮎川
御大が使いそう。
氏の作品は大当たりがない代わりに大ハズレもない、フォ
-ムが確立されていてある意味ブレない(笑)。そんな
印象です。


No.359 5点 彼女らは雪の迷宮に
芦辺拓
(2013/04/25 22:29登録)
定番「雪の山荘もの」の割にはもうひとつでしょうか。
トリックのオリジナリティに欠ける印象。


No.358 5点 プラチナデータ
東野圭吾
(2013/04/14 09:50登録)
妻が図書館で借りた本の回し読みです。
出来はそのものは悪くはないんですけどね・・・
結構社会派っぽい内容なのに、SFっぽい描写もあったり
して何かチグハグなのかな。そんな印象です。
でもこの人気作家の作品なのに、世間の評判良くないです
ね。そっちの方が以外です。


No.357 5点 アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂幸太郎
(2013/04/05 22:08登録)
つまらなくはないんですけど、面白かったといわれると
やや微妙。
理由はハッキリしませんが、タネあかしをされても「や
られた」感に乏しかったからでしょうか。
文章は読みやすかったですが、内容は好みが分かれそう
な感じがします。


No.356 7点 太陽黒点
山田風太郎
(2013/03/24 13:05登録)
氏の作品を読むのは「十三角関係」に続き2作目。
この作品もなかなかのものですが、動機が後だしっぽく、
前時代的なのが難点。まあ後者は時代背景的にいた仕方
なしですが。
減点ポイントはあるものの、水準以上の評価はできる
作品です。

(余談)
この作品は、例の東西ミステリ-で初めて知って読んで
みました。隠れた名作、古えの名作を手軽に知れるのが
よいですね。東西ミステリ-万歳!


No.355 7点 六月はイニシャルトークDE連続誘拐
霧舎巧
(2013/03/16 12:42登録)
ワンパタ-ンになりがちな誘拐がテ-マですが、それなりに
オリジナリティがあり、良い出来の部類だと思います。
でも真犯人はこのサイトをご覧の方々ならわかり易いかも。


No.354 9点 さむけ
ロス・マクドナルド
(2013/03/01 22:22登録)
これは確かに名作ですね。
導入部から話に入りやすい上に、展開に澱みがなく無駄が少ない。
そしてサプライズエンディングです。
一般的にはホ-ドボイルドに分類されますが、他の方の指摘にあ
るように本格推理の要素も十分持っています。
おそらく海外作品のマイベストテンに入るであろう逸品。


No.353 6点 五月はピンクと水色の恋のアリバイ崩し
霧舎巧
(2013/02/23 07:11登録)
著者曰く、アリバイ破りは得意ではないとの事ですが、まずまず
の作品。ただ犯人の意外性は前作ほどではないでしょうか。
(アリバイものだからいた仕方なし)
採点は5点クラスが妥当も、読みやすく、現場の見取り図や時制
表を提示してわかり易い構成を好感してプラス1点。


No.352 4点 姑獲鳥の夏
京極夏彦
(2013/02/05 21:15登録)
このサイトをご覧の方なら殆どの方が知っている著名作家です
が、皆さんの書評やあのぶ厚さ(!)でいままで敬遠していま
した。
でも食わず嫌いはいけないと思い、この作品を読みました・・
・・やっぱりダメでした(苦笑)。
ミステリ-に合理的解決を求める人にはあわないかも。


No.351 5点 東北線殺人事件
津村秀介
(2013/01/26 09:30登録)
毎度おなじみのアリバイ崩しもの。
作者の手の内もだいぶ判って来た(?)ので、タネあかしは
大体想像つきました。
よく言えばフォ-ムが確立されていて安心して読めます(悪
く言うとマンネリですが)。


No.350 7点 綾辻行人と有栖川有栖のミステリ・ジョッキー2
アンソロジー(国内編集者)
(2013/01/20 16:35登録)
シリ-ズの1と3は既読で、今回2を読みました。
いつもながらのお二人のト-クが絶妙で楽しめます。
作品では「親愛なるエス君へ」が印象的。猟奇的内容
が苦手な方にはおすすめしませんが、これは凄い作品
ですねえ。
「叙述トリック」と判っていても、殆どの読者が作者
の術中にはまるのでは?


No.349 6点 四月は霧の00密室
霧舎巧
(2013/01/20 16:28登録)
こちらは「あかずの扉」シリ-ズと比べ随分と
読みやすい。犯人の意外性も結構ありました。
メイントリックに対する満足度があればもっと
高評価でしたがまた次作に期待しましょう。


No.348 5点 ドッペルゲンガー宮「あかずの扉」研究会流氷館へ
霧舎巧
(2013/01/12 19:29登録)
作者の他の作品でもそうでしたが、とにかく判りにくく、読み
ずらい。
解決篇の説明も判りにくいが、特に謎の提示部分の説明が判り
にくいのは致命的。
本格度が高いのが好感持てるだけに、残念。


No.347 7点 法月綸太郎の新冒険
法月綸太郎
(2012/12/14 19:21登録)
著者の短編集をはじめて読みました。
どれも粒よりの作品ですが、中でも「身投げ女・・」が
よかったかな?次点は「背信の交点」で。
他の方のコメントにもあるように、氏の作品は短編の方
が完成度高いかも。

(2022.12.8 追記)
最近再読。というか、既読作品と気づかず再読し、途中
で気づきました 苦笑
評価そのものは、初めて読んだ当時とほぼ同じです。


No.346 6点 貴婦人として死す
カーター・ディクスン
(2012/12/09 18:43登録)
足跡トリックと見せかけて、うまく読者の意識をミスリ-ド
した佳作。カ-の作品にしては、怪奇趣味もあまりなく地味
な印象ですが。まずまずよい作品でしょう。
採点7点といきたいところですが、訳が古めかしく読みにく
いのでマイナス1点。


No.345 10点 東西ミステリーベスト100(死ぬまで使えるブックガイド)
事典・ガイド
(2012/11/24 09:33登録)
これは嬉しい。前回版(1986年刊行)の書評で、「いつか
この企画をまたやってください」と言ったことが本当になりま
した(笑)。
今回だけでも十分楽しめますが、前回版を知っている人の方が
より楽しめるかも。

国内編の1位、2位 は前回と全く同じですか・・・これには
驚きました。3位にあの「占星術」が前回21位よりジャンプ
アップしているのは嬉しい知らせです。
他にもいいたいことは山ほどありますが(笑)、書き出すとキ
リがないのでこの辺で。

「死ぬまで使える・・」ですか、うまいこといいますよねえ。

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