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ミステリの祭典

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凶鳥の如き忌むもの
刀城言耶シリーズ

作家 三津田信三
出版日2006年09月
平均点6.41点
書評数29人

No.9 6点 mozart
(2011/07/01 15:13登録)
自分の想像力が貧困なせいか、空間的な状況をイメージすることが難しかった(「首無し」もそうだったけど)。前半の雰囲気は非常に良かったけれど、あの「トリック」はいくらなんでもちょっと・・・。

No.8 5点 好兵衛
(2011/06/14 00:38登録)
シリーズ二作目ですね。

雰囲気はいつもかわらず、とてもよいです。
ただ、トリック、これは…あまり好きではないです。

「密室」というものに挑戦した巻だと思いますが
いろんなキーワードを見ると
真相はわかり易すぎると思う。
あと、少し面白い感じに、というか滑稽というか。
(トリックを考えてしまうと)

その上での密室講義的なものも、いただけないかな。
新しい可能性ではあるけれども。
密室だったら、同シリーズの「密室のごとく~」
の方が個人的に好きです。

物語設定と、登場人物の流れは綺麗で好きでした。

No.7 7点 makomako
(2010/12/21 19:47登録)
この小説は傑作ぞろいの刀城言耶シリーズの中ではこのサイトの評価が低い。読んでいて途中まではよい雰囲気だしなかなかじゃないかと思っていた。ところが密室の解決方法がいろいろと出てきて、これはちょっと無理かなと思いつつもまあ何とか納得しそうになると解決案を出した刀城本人から次々と否定される。どうなることかと思っていたらこれはダメでしょうという方法がじつはこの小説の解決であった。これってちょっとひどくない?医学の知識が無くてもこの方法だったらすぐに見抜けると思うけどね。でも雰囲気と個人的好みからちょっと甘い評価をしてしまった。

No.6 6点 kanamori
(2010/11/05 22:45登録)
怪奇小説作家・刀城言哉シリーズの2作目。
冒頭の、瀬戸内海の島に渡る探偵のシーンは「獄門島」を髣髴とさせ期待を持たせたのですが、今作の真相はわりと判りやすいものでした。島の宗教儀式の”鳥人の儀”や”大鳥様”という名称がミスディレクションかと思っていたらそのままでした。
密室状況からの人間消失に関して、あらゆる観点から可能性を検討していく過程は非常に面白かったのですが。

No.5 4点 おしょわ
(2010/01/24 22:28登録)
刀城シリーズでこれはちょっといただけません。
他がいいだけにガッカリ度が高くなります。

No.4 7点 江守森江
(2009/08/29 05:14登録)
読み易そうな造りの特装版(短編のオマケ付き)が出てたので手にした。
民族学に風習と(今回は)薄味なホラーテイストを纏った濃密本格ミステリ。
孤島のC・C物的舞台設定ながらサスペンス的な盛り上がりに欠け、前半は淡々と状況説明が続きナカナカ読み進まない(しかも、伏線が散りばめられている為に読み飛ばせない)
一転後半は、虱潰し推理法で、この作品の本質である"人間消失"(ハウダニット)に迫りダミー推理を存分に楽しめ、更にミステリとしての細かな気付きを堪能できる。
そして、毎度お馴染み残り少ないページ数での解決編は、伏線を回収しつつ、まさにマジックの種明かし的"一撃"だった。
ダミー推理を捨て駒に使う構成が活きているので、メイントリックの現実味から「バカミス」と称されるのも最上級の褒め言葉と思う。
※未読の方へ(少しネタバレ)
実行場面を想像して吐き気を催す可能性に留意して下さい。
オマケ短編は、このシリーズの短編全般同様にミステリとしては薄味だが、キャラ小説としては楽しい。

No.3 6点 touko
(2008/12/19 00:42登録)
おどろおどろしい内容のわりに、文体や人物描写がラノベ調というのか、妙に軽いので、なんだかしっくりきませんでした。
ひとりならその人物特有の癖と思えたのに、登場人物全員、驚くとどもるところとか、漫画っぽいというのか、オタク臭くて(笑)気になって気になって!

トリックや動機は強引だけど面白かった。

No.2 6点 マニア
(2008/01/28 01:46登録)
雰囲気は文句なし!
あくまでも本格ミステリを基盤に、民俗学とそれに纏わる怪異譚を絡めておどろおどろしい演出を醸し出せるのが三津田さんのホラーミステリの魅力でしょう!

しかし、メインの人間消失トリックは論理的に納得できたけど、現実的にはどうかなぁと。こういう発想は確かに凄いけど。

ホラー分が少々足りなかったのが少し残念。

No.1 8点 猫こねこね
(2007/12/07 17:28登録)
ホラー+ミステリーの三津田信三!
これは真骨頂と言っていいのでしょうけど、
他二作品ほど評価や評判がよくありません。

トリックとしては斬新ですが、かなり丁寧にヒントを出して
くれているので、読んでいるうちに気づくと思います。

しかし・・・やはりこの人間消失は無理があるような・・・

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