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ミステリの祭典

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朱色の研究
作家アリス&火村シリーズ

作家 有栖川有栖
出版日1997年11月
平均点6.29点
書評数31人

No.11 9点 vivi
(2007/06/03 00:46登録)
ミステリは単なるパズルで終わってはならないという作者の挑戦かと。
ジグソーパズルのピースの数が多ければそれでいい、という人はあんまりいないでしょう。
1000ピースでも2000ピースでも、出来上がった図柄から予想外の感銘を受ければ、なお嬉しい。
これは組みあがった後の余韻に浸れる作品だと思いますよ。

No.10 6点 ギザじゅう
(2004/08/20 21:52登録)
有栖川有栖中期(思索期)の作風、心理的な面の重視が一番良く出た作品ではないか?
犯人を導きだすロジックはいまいち納得しづらい物もあったし、二回殺された被害者の謎の解決もいまいちに感じた。(笠井氏の『サマーアポカリプス』を期待していたのだが・・・)
しかし、動機やそれの描き方など、パズラー重視の初期の氏では書けないような上手さがあるのも事実。特に『朱色』のイメージなど非常に印象に残った。

No.9 9点 熾人
(2004/08/20 12:53登録)
ラストのアリスの台詞にほろりときてしまった作品。本当に有栖川氏には毎回勉強させてもらえます。色々と。犯人の動きに未だに理解不能なとこがありますが(あれは偶然??)動機は初読では「は?」という感じだったものの再読するうちに納得がいきました。
助教授の過去がサラリとだされたのもポイント化と。

No.8 4点 Ryu
(2004/08/19 23:28登録)
犯人に一言。そんな動機で人を殺すな。太陽が〜からよりはましか?でも時代とか人種とか違うし…

No.7 5点 元FLUGELSファン
(2003/09/24 09:22登録)
2段階のトリック明かしは楽しめた。
1段階目で犯人は分かってしまうけど。(だってあんなベタな指紋の証拠なんて普通残さないでしょう)
2段階目のあの陰のトリックは文章だけじゃわからないですね。実際読者はあのトラックの大きさを見ているわけじゃないんだし。
朱色の研究論文は楽しめましたが、思いついたトリックを無理に詰め込んだ気が・・・

No.6 7点 由良小三郎
(2002/04/13 15:33登録)
前半は好調で、中盤から後半はやや低調な感じがしました。いろいろおしゃべりはしているけれど、犯人役・犯人候補の性格なんかが、わかるような会話でないような気がしました。だから一応解決したんだけれどもものたりないのです。
余談ですが、このシリーズでの警察の役割というのは、火村探偵におまかせで、何もしないんでいいんだろうかと思います。ややご都合主義・・・。

No.5 9点 馨子
(2002/04/02 22:37登録)
作者(=作中のアリス、でもあるかな)の視線が繊細で優しく、登場人物たちが生き生きと描かれていて、とても好きな作品です。有栖川作品で一番感動したかも。読んでて「朱色」が目に浮かぶのもいい。
心理面も丁寧に描かれているので、私は動機も納得できました。

No.4 3点 さちこ
(2002/04/01 20:49登録)
 ネタバレします。
 動機が納得いかない。向こうも自分を好きで、自分も愛しく思って、だから殺すってなんやねん。

No.3 6点 モトキング
(2001/12/06 14:38登録)
作者の成長の跡がかいま見える。
今までの論理一辺倒から、徐々に動機や人間関係に焦点を当てていってる。
もちろん解決に至るまでの、事実の綻びを細かく追求していきながら論理的推理を展開していく流れは健在である。
しかしながら、ドイルの名作に対するオマージュとしては、いささか独りよがりの面はあるが。
全体としては及第点の佳作。ドラマとミステリが高い次元ではないが、結構バランスしている。ミステリ好きなら、もの凄い興奮や感動はないが、じわりじわりと面白く読めるだろう。

No.2 5点 ちはや
(2001/02/24 23:47登録)
本筋よりも伏線が読み応えのある一作。(蛇足だとの声もあるだろうが)

No.1 10点 亜佐美
(2001/02/06 23:23登録)
本格ミステリなのに(?)私はすごい感動しました。

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