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ミステリの祭典

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氷菓
古典部シリーズ

作家 米澤穂信
出版日2001年10月
平均点5.13点
書評数30人

No.10 6点 ウィン
(2010/09/25 12:19登録)
読みやすく、気軽に楽しめるミステリ。
小さな謎を解くだけなのだが楽しめる。
気になるのは、タイトル。
「氷菓」とは何なのか?……古典部の文集の題名である。
なぜ古典部の文集名が「氷菓」なのかは読んでからのお楽しみ。
色んな意味で納得させられると思う。
古典部という部活は興味深い。
壁新聞部なる新聞部とは全く別である部も存在する神山高校。恐るべし。

No.9 6点 kanamori
(2010/07/11 00:38登録)
斜に構えた消極(草食?)系男子や知的好奇心溢れる不思議系少女ら4人組の学園ミステリ第1弾。
ラノベとはいえ、中心となる謎が33年前となると小父さんも無関心でいられませんでした(笑)。

No.8 6点 テレキャス
(2010/05/29 12:29登録)
「わたし、気になります」が口癖の千反田えるちゃんが類い稀なる好奇心で古典部のみんなを振り回す古典部シリーズの第1作。
古典部4人のキャラ立てがしっかりしててなかなか楽しめた。
ちょっと悲しい結末に落ち着くあたりはなんとも青春小説っぽくて私の好みだった。
文集「氷菓」のタイトルに込められた意味が分かった時、心の中で金切り声をあげていた。

No.7 5点
(2009/09/29 10:27登録)
推理対象となる事件は殺人ではないが、学校の33年前の封印された事件なのでそれなりに重みがある。その謎に対して古典部の4人の推理合戦が繰り広げられる。謎が過去の事件のものであり、また学校という閉鎖空間での出来事なので、謎解きとしては深みがあり、真相解明の過程は読んでいておもしろい。それに、事件や真相による物悲しさが学園物の爽やかさにほどよく調和していて、良い雰囲気が出ている。ただ、真相も、「氷菓」の意味もさほど驚くほどではなかった。
主人公の折木奉太郎の性格の描写にも問題がある。主人公は自らの性格をなにごとにもかかわらない省エネ主義だと一人称の地の文で語っているが、実際の行動はそれとはかけ離れている。一人称小説なのにそれはおかしいのでは、と違和感を感じた。だから、あまり感情移入はできなかった。年の差もありすぎるけどね(笑)。
「氷菓」だけに「評価」しにくい作品であった。

No.6 7点 makomako
(2009/08/31 07:54登録)
 青春小説でもありミステリーでもある、こういった雰囲気は好きです。殺人もないしたいしたトリックも無いけど、小説の問題となっている時代に学生であった私はとても近親感を抱きました。思い出せば遠い昔同じような出来事に遭遇したこともあったな。
 ところで氷菓の意味は小説の千反田さん同様ぜんぜん分からなかった。答えを読んでも久しぶりの単語に一瞬理解できなかった。ここの学校の生徒たちはみんな優秀なんだ。
 

No.5 6点 あるびれお
(2009/06/13 04:21登録)
「さよなら妖精」が極めて良かったので遡って読んでみた。たぶん、この作者の文体とか世界観とかが自分と合っているのだろう。すなおに楽しく読めた。

No.4 4点 だい様
(2009/06/12 00:28登録)
古典部シリーズ第1弾

登場人物は嫌いではないが、物語に物足りなさを感じた。
タイトルの謎もよくある物でがっかりした。

No.3 5点 江守森江
(2009/05/22 18:44登録)
デビュー作なら及第点、シリーズ化して継続してるのだからキャラ設定が良かったのだろう。
タイトルの謎だが、まさかの榊原郁恵「夏のお嬢さん」ネタに苦笑した(英語を不勉強だとピンとこない)
そして、赤川次郎「我が子はアイスキャンデー」の笑撃的なインパクトには到底及ばない。

No.2 3点 なの
(2009/04/14 23:44登録)
どうにも登場人物が好きになれないので、
物語に入り込めなかったなぁ
中高生なら共感出来る?
私は気持ち悪さが先に立って・・・

No.1 8点 ぷねうま
(2007/10/09 02:47登録)
ウェブ作家時代から足繁く通っていたサイトの作家がデビューということで喜び勇んで本屋に向かったのは良い思い出。
いわゆる日常の謎ものだがライトノベルっぽいキャラ設定が作品のテーマとうまくマッチしている。タイトルも秀逸。

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