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ミステリの祭典

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名探偵の掟
天下一大五郎シリーズ

作家 東野圭吾
出版日1996年02月
平均点6.52点
書評数56人

No.36 6点 ミステリー三昧
(2009/11/07 11:00登録)
<講談社文庫>天下一大五郎シリーズの1作目(連作短編)です。
皮肉の利いたパロディですね。古典名作が使い古した定番トリックに対して、ためらいもなく文句をぶつけています。まさにミステリでありながら、ミステリを否定する「アンチミステリ」となっていました。東野圭吾氏の本格に対する素養も感じられました。
私的ベストは『アリバイ宣言』です。アリバイ崩し物を根本から覆す「笑える」ミステリとなっていました。「えへへ」と自慢げにアリバイを語る様が微笑ましい。犯人にとっては「探偵への挑戦状」ですからね。興奮が高鳴るのも分かります。探偵の悩み苦しむ姿を眺めながら、常に自惚れていたいのでしょう。探偵が解くのを諦めた途端、慌てて自ら「ヒント」を出し始める姿が印象的です。オチも利いていました。
解説を読んだ限り、読者が考える「本格」とは敢えて距離を置きつつ「本格」に取り組む姿勢はデビュー当時からあったようですね。少なくとも自らハードルを上げて取り組んでいたに違いない。それを知らずに初期作品を読んでいた自分が悔やまれる。余談ですが『魔球』は完全に読み間違えていました。彼は「ダイイングメッセージに対する考えがズレている。そして本格を分かっていない」とさえ思いました。全くの誤解でしたね。
私は「ド本格なミステリ」or「大人びたシリアスなミステリー」が読みたいのでこの点数ですが、ファンにとっては「10点」でしょう。これからドラマを観させていただきます。

No.35 6点 江守森江
(2009/06/02 17:01登録)
ドラマを見て再読してみた。
この作品では皮肉られているが、暗黙の了解(掟)あっての本格ミステリだと思う。
そして、いくら皮肉られても掟に忠実な本格ミステリが好きだと実感した。
文庫解説に、本格に対する「踏み絵」だと書かれているが、自分の読者としての立ち位置を改めて考えさせられる。
そんなこと一切考えずにパロディだと思って読んでも楽しめる。

No.34 7点 H.T
(2009/04/05 11:39登録)
アホみたいなストーリーとキャラクターに、一泡吹かされました(笑)

No.33 5点 白い風
(2009/03/18 18:07登録)
この春深夜枠だけどドラマ化が決まりましたね。
お笑い中心になるのかな?
評価されている方も多いけど私には合わなかったですね。
やっぱりミステリは深刻な方が好きですね。

No.32 10点 G
(2009/03/05 12:21登録)
おもしろかった。
ただ、自分はミステリにはまって
しばらくしてからこの作品を読んだので。
今、面白い作品を探している方は、
ある程度読み尽くしてからのほうが楽しめると思う。

No.31 8点 こう
(2008/10/13 01:13登録)
 ミステリとしては評価できないというかミステリではないのでしょうが個人的には非常に好きです。作者の作品もおそらくそういう本格や読者に対する冷ややかな視線の下書かれているのだろうな、と思いました。ただこの作品で扱った分野のこてこての本格作品は最近ほとんど書かれていないのでもっと書いてほしいです。

No.30 7点 深夜
(2008/10/01 14:47登録)
ミステリのお決まりを茶化す、という試みは面白かった。別にふざけているわけでは無く、あくまで真剣に正論を言っているという印象を受けた。そのせいか、前評判ほど笑えなかったな。

村上貴史さんの文庫版解説を読んで、東野さんにとって重要な一冊なんだろうなということがよくわかった。良い解説だと思う。

No.29 5点 VOLKS
(2008/09/12 21:37登録)
面白い試みの作品ではあるが、東野作品の出来ではないかな。

No.28 3点 あい
(2008/06/18 17:51登録)
ユーモアというのは良すぎるとらえかた

No.27 6点 COBRA
(2008/06/13 14:24登録)
本格好きとしては、
色んな作品が思い浮かんで、面白かった。

No.26 2点 いけお
(2007/10/10 13:02登録)
ひまつぶしに読んだ感じ。

No.25 5点 ぷねうま
(2007/10/03 20:00登録)
「ミステリあるある」をネタにして書いたギャグ小説。
やりたいことは分かるのだが作者のユーモアのセンスが足りないのか笑えず。
個人的に東野はこの作品で描かれたお約束やトリックを揶揄できるほどの革新性や前衛性は持っていないと思う。
だからこそ書いたのかもしれんけど。

No.24 7点 dei
(2007/09/11 20:31登録)
江戸川乱歩賞を受賞してデビューした東野圭吾が書いた試み的作品。
東野氏は「読者への挑戦を挿入してみても考える読者は一握り」と、
読者の立場に疑問を投げかけている人でしたから、
このような作品をかいてみたくなったのかも。

No.23 7点 姑獲鳥
(2007/08/04 21:36登録)
パロディとしては楽しめたのですが、本格ミステリーを捨てようとしているのだなと思い悲しくなりました…

No.22 10点 かしわうどん
(2005/08/14 17:26登録)
痒いところに手が届く快感を味わえる素晴らしい作品。
御都合主義を指摘してボコボコ殴られる犯人なんて、
そのアイデアだけでも、ご飯3杯は軽くいけます。

No.21 1点 ルルファー
(2005/07/11 16:49登録)
こういう作品は嫌いだね。
物語に対してゴチャゴチャ言われたって面白みなんて感じないし嫌悪感を覚える。

No.20 9点 くりからもんもん
(2005/05/18 14:15登録)
「いまどき、密室?」「いまどき、時刻表ミステリ?」って火曜サスペンスの登場人物が言い出したら、興ざめですよね。それを登場人物たちがやっています。おもしろおかしく、密室やトリックをバカにしています。名探偵はウンザリしながら、古典的ミステリを解決していきます。分類的にはギャグ・パロディですが、その底部に深遠なる本格ミステリへの傾倒が見られます。本格そして新本格ミステリへのアンチテーゼです。
実験的作品の多い作者ですが、これは特に好き嫌いがはっきり分かれる作とは思います。私は好き。車の中に置きっぱなしにして、暇なときには読んでいます。

No.19 2点 SD
(2005/05/17 23:22登録)
読むのがつらかった おっしゃる事はごもっともなんだけど「それがどうしたの?」って感じ もっとウィットにとんだ内容なら楽しめたかもしれないが・・・ 

No.18 8点 なの
(2004/10/06 17:20登録)
好きです。
『それを言っちゃぁオシメェよ』的なツッコミが堪りません。
そんなトリック考えたり、金掛けるんなら殺し屋頼め・・・ってのは至極正論(笑)

No.17 6点 ぶんぶん
(2004/02/15 12:19登録)
あんまし活字で笑うことがないのでおもしろさが分からなかった。。ミステリーとしておもしろい方がいいなー

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