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ミステリの祭典

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怪しい人びと

作家 東野圭吾
出版日1994年02月
平均点6.00点
書評数16人

No.16 6点 りゅうぐうのつかい
(2016/05/27 23:23登録)
ロアルド・ダールの「あなたに似た人」と同様に、「奇妙な味」を持ったライトな短編集。
各短編ともに、冒頭からの興味深い話で関心を引き、不思議な謎が示され、それなりのオチが用意されている。
主要な登場人物が3人で、いずれもが"怪しい人びと"である「灯台にて」が最も面白い。
「寝ていた女」
友人の逢い引きのために部屋を貸してやると、見知らぬ女が居付くことに…。
「もう一度コールしてくれ」
2年前の高校野球のコール(判定)を巡る恨み。その時の審判宅に押し入って、再度聞いたコールの結果は…。
「死んだら働けない」
仕事のやりすぎにはくれぐれもご用心。
「甘いはずなのに」
新婚旅行で出会った老人が、重要な役割を担う。
「灯台にて」
僕と祐介との関係は、旅の前後でどのように変わったのか。
「結婚報告」
学生時代の友人からの結婚報告の手紙に同封されていた写真。友人の顔が別人のように変わっている…。
「コスタリカの雨は冷たい」
コスタリカで強盗に襲われる話。この短編集では、一番意外性のない真相。

No.15 6点 斎藤警部
(2015/08/26 18:07登録)
何と言うか、小味な作品が揃ってますね。小味な小鯵の唐揚みたいな。 東野氏にしては露骨なユーモア(ブラックorホワイト)のガスっ気が充満気味なような。ちょっとハピネス成分入ってる話もある。
その中で「もう一度コールしてくれ」の重さは異色だな。人生の話。

ところで『怪しい人びと』なる表題(同名の作品は無い)はミスマッチでないか? ちょっとふざけた雰囲気なのは合ってるけど、殊更に『怪しい』ってほど裏のある怪しさを感じる人は出て来ませんでしたよ。 いや冒頭作「寝ていた女」(佐野洋の短篇みたぃ)にちょっと登場してたかしら、どうだったかしら

No.14 6点 まさむね
(2011/04/10 22:07登録)
目立ちはしない短編集かもしれませんが,非常に読みやすいし,プロットはしっかりしてるし,その点はさすが東野さんと言ってよいのではないでしょうか。
短編ごとに評価の上下はありますが,個人的には「甘いはずなのに」が良かったかな?

No.13 7点 Tetchy
(2011/02/25 22:43登録)
個人的ベストは「灯台にて」。このブラックなテイストと読後感はなかなかいい。なんと経験談でしたか。迫真性があるわけだ。
そして工場勤めの経験ある私の主観を交えて「死んだら働けない」が次点となる。また「甘いはずなのに」も印象に残った。

しかし軽めの短編集であることには間違いなく、加えて東野の読みやすい文体もあって、印象に残りにくい作品になっている。物語の世界に引き込む着想と展開は素晴らしく完成度が高いだけになんともその辺が惜しいと思う。
出張の新幹線の車中で暇つぶしに読むのにもってこいのキオスクミステリだ。

No.12 4点 ミステリー三昧
(2009/07/26 09:54登録)
<光文社文庫>ノンシリーズ(短編/1994)です。
記憶にも残らない作品ばかりが集まった駄作品集。東野圭吾の短篇集を読むなら他を読むことをオススメします。
『寝ていた女』が個人的にベストでしたね。『灯台にて』が次点。どちらも奇妙な雰囲気に惹きつけられました。だけど記憶に残りません。

No.11 5点 こう
(2008/09/15 21:51登録)
無難な短編集だと思います。一人称視点で語られている作品がほとんど占められているのは東野作品では珍しく新鮮でした。何となく岡島二人の作品ぽい感じがしました。作品自体はミステリというより小噺のようなものもありますがそこそこ楽しめました。

No.10 5点 COBRA
(2008/06/13 14:36登録)
面白い短編集です。

No.9 6点 いけお
(2007/10/16 19:52登録)
いかにもこの人の短編集といった感じで良くも悪くも軽く印象に残らない。
さすがに完成度は高いですが。

No.8 7点 akkta2007
(2007/10/10 12:44登録)
気楽に読めて、なお楽しめる作品であった。
短編集の集まりで、「もう一度コールしてくれ」「甘いはずなのに」など全7編からなる作品で、どれもこれもそれなりにまとまりがあり、とてもスムーズに読むことが出来た。
なかでも「灯台にて」と「寝ていた女」はとても印象に残り、面白かった。
短編でも長編でも面白く味が出せる東野氏は・・・さすがである。

No.7 6点 なの
(2005/06/05 15:23登録)
軽い、壮絶に軽い。
良くも悪くも気楽に読めます。
後に全く残りませんが・・・『灯台にて』が良かったかな?

No.6 5点 884
(2005/01/05 13:44登録)
 どれもいまいち、あるいは趣味じゃない。そこはかとなく雑誌小説のおっさんぽさを感じさせます。しいてあげれば「甘いはずなのに」? これもそこそこやったしなぁ。

No.5 6点 ばやし
(2004/01/11 20:23登録)
覚えてないー!!!!!!!!!!!けどおもしろかったと思う♪

No.4 6点 ろん
(2003/09/22 10:41登録)
気楽に良く短編集ですね。読みやすくて、どれもそこそこの面白さがありました。息抜きとしては非常に良いでしょう。

No.3 6点 玉椿
(2003/02/12 05:51登録)
「世にも奇妙な物語り」的お話な感じ。
って実際映像化になったのありましたよね。

No.2 7点 テツロー
(2002/05/07 00:16登録)
 「灯台にて」何と経験談ですか。怖いですねえ(笑)どうりで、この短編集の中でも一番サスペンスフルだと思った。
 「寝ていた女」のポイントは「俺はなぜか全身の毛が逆立つのを感じた」の所かな。駄目男がテーマだと、ここで堕ちてゆく展開になるはずだが、そうならなくて良かった。嫌悪感は残るが。
 「結婚報告」主人公が自力で解決できなかったのが惜しい。
 「コスタリカの雨は冷たい」スピーディで面白かった。ラストの意味がよく分からなかったが、ほのぼのしてるという感想でいいのかな?
 「もう一度コールしてくれ」青春の影というものか。ただ少々単純な展開だった。思い切って犯罪を無くして、野球の話に絞った方が、まとまった話になったかも。
 一日で読めてしまった、全体的に軽めの短編集で、評価は良い方である。

No.1 8点 あき
(2001/07/06 15:51登録)
男性の方には、「灯台にて」を読んでほしい。東野さんの経験談からできた小説だそうですから。

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