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ミステリの祭典

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二の悲劇
法月綸太郎シリーズ

作家 法月綸太郎
出版日1994年07月
平均点6.66点
書評数29人

No.9 7点 こう
(2008/09/21 23:24登録)
 個人的に首なし、顔なし死体ものはあまり好きではなくこの作品も初読時はそれだけで低い評価でしたが再読して見直した印象です。
 顔なしトリックも「エジプト十字架」よりひねっていると思いますし途中でそれが明らかになったところで終わりでなく更に一ひねりがあり二人称視点も活かされていると思いました。
 ただページ配分上最後の一ひねりがわかりやすいのが難点かもしれません。
 また倫太郎のキャラクターはクイーンの模倣なのでしょうがより「ちゃらく」している印象でやはり好きにはなれないです。

No.8 8点 Tetchy
(2008/03/17 22:33登録)
二人称叙述を使用した試みは買います。
だってかなり難しいもの。
ある意味作者=探偵という構成のシリーズの根底を揺るがす作品。
でも悩んでますね、このときはまだ。

No.7 7点 vivi
(2007/06/14 02:46登録)
ミステリとしての評価は、この位かな。
視点の変化やプロットの展開等、物語として読ませる部分が多かったですね。
「君」の存在、彼女の謎等、ミステリ抜きに気になりました。
トリックは・・・最近こういうのばかり読んでたので衝撃は薄かったかも。

No.6 8点 如月雪也
(2005/06/05 09:00登録)
結構面白かったです。
・・・が、このトリック許せない!という人もいるでしょうね。

No.5 7点 ギザじゅう
(2004/11/28 17:03登録)
二人称とはまた変わっている。作例としては都筑道夫の『やぶにらみの時計』しか知らない。しかし本作では、それがトリックと大きく関わっているだけに、評価できる作品である。ただし、二人称の可能性の狭さゆえか、トリックが看破しやすいのは残念だ。それを作者も認識していたのかどうか、そこに至るまでの過程に一工夫も二工夫も凝らしているだけに、非常に楽しめる作品となった。
法月親子の掛け合いなど、時には漫画のように感じることもあったが、このくらいで調度良いのかもしれない。(法月警視ファンに対するサービスなのかもしれないが)
さて、『三の悲劇』はどうなるのやら。三人称視点を多用した、非常に重層的な作品になるのではないか、と思っているのだが。

No.4 5点 レン太
(2003/07/27 02:52登録)
おわ〜、ちょっとキツかったなぁ…執筆当時の作者の混沌とした精神状況が垣間見える様な陰々滅々とした文体と内容。トリックも割と解り易かったと思いますが、この作品はそういう所を楽しむ類いじゃ無いのかな?
終盤で二転三転する展開は「法月節」と言えるでしょうね。

No.3 6点 小太郎
(2002/04/22 12:53登録)
直感的に「まさか・・?」と思ったそのままのオチでした。あらあら。名探偵モノにする必要性も感じられませんが、名探偵が出てこなければ、さらに点数が低かった可能性もあり、微妙なところです。

No.2 8点 由良小三郎
(2002/03/25 20:04登録)
随分前に購入して2人称のプロローグやなにかに、撃退されてしばらく未読にしてあったのですが、法月さんの他の作品でファンになったので、やっとおもしろく読めました。荒井由美の「卒業写真」が引用されるのはそれでもついていけないのですが。

前の作品でちょっとでてくる法月探偵の元同級生の久保寺容子という女性がいい雰囲気で、犀川・萌絵コンビ風になるかと思えば、マネージャのおじさんと、つきあってるらしいことにしてしまうのが法月さんらしいのかもしれません。

No.1 6点 馨子
(2001/10/08 11:03登録)
春先のちょっと情緒不安定気味なときなんかに読めばハマるかもしれないけど、生憎そういう気分ではなかった。女の子の日記の文章をあんな風に書ける法月氏って結構スゴイかもとは思った。

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