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ミステリの祭典

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幻惑密室
神麻嗣子シリーズ

作家 西澤保彦
出版日1998年01月
平均点5.87点
書評数15人

No.15 6点 虫暮部
(2021/08/03 13:01登録)
 再読。神麻さんのキャラクターしか覚えていなかった。
 『幻惑密室』と言っても、いわゆる密室モノじゃないね。寧ろクローズド・サークル?
 超能力に関する、妙にキッチリしたルール。これは“作品世界全体が仮想現実。人類が意識をデジタル・データ化して巨大なサーバーの中へ移住した未来の話”と言うメタ設定があるに違いない。

No.14 5点 メルカトル
(2020/01/15 22:41登録)
ワンマンで女好きの社長宅で開かれた新年会。招待された男二人と女二人は、気がつけば外に出ることが出来なくなっていた。電話も通じない奇妙な閉じられた空間で、社長の死体が発見される。前代未聞の密室の謎に挑戦する美少女・神麻嗣子たち。大人気「チョーモンイン」シリーズ長編第一作、待望の文庫化。
『BOOK』データベースより。

ある意味で密室殺人を扱ったこの事件、これは凄いと思いましたが、うっかり忘れていました。チョーモンインシリーズ第一作という事を。超能力がありならば、どんな殺人事件でも書けるよね。でもその特異設定を存分に生かしながら、更にそこを超えていく論理展開が見られます。まあしかしインパクトには欠けますね。意外な犯人は良かったけれど、なんだか脱力系な感じでどうもスッキリしません。

ジャンルはSFになっていますが、本格ミステリで良いんじゃないでしょうか。本質的には本格ですよ。まああまり期待せず、肩の力を抜いて楽しめばそれでいいのかなと思いますが。
ノベルスの挿絵は神麻さんは可愛いけど、能解警部はあまりに酷い。デフォルメし過ぎなせいか、私の最も苦手とするタイプにしか私の目には映りません。

No.13 7点 名探偵ジャパン
(2017/01/16 22:45登録)
「超能力」に規定を与えてロジカルに扱い、本格ミステリのガジェットの一部に取り込んだ意欲作です。今でこそ目新しくもなく思えますが、初出版の1998年としは出色な設定だったのではないでしょうか。
超能力を使って何が出来るのか、何が出来ないのか。をはっきりさせているため、超能力といえど、「便利な道具」扱いとして本格ミステリの推理に組み込むことに成功しています。
死体移動のトリック(真相)が、この作品ならではの理由で面白かったです。
本作に関わらず、このシリーズには登場人物のジェンダー感に関わる心証描写が多く、初読当時は「何これ?」と戸惑ったものでしたが、「小説家森奈津子の華麗なる事件簿」(実業之日本社文庫)のあとがきを読んだあとですと、何か思うものがあります。

この「チョーモンインシリーズ」完結していないのですね(2017年1月現在)。シリーズの刊行が途絶えたことで私もすっかり追いかけるのを忘れていました。(シリーズおなじみのかわいいイラストを描かれていた水玉螢之丞さんは2014年に逝去していますね)
ラストに関わる伏線を仕込んだ話なども書いており、それらから、かなり陰惨な結末が待っているような雰囲気だったのですが、シリーズのどれかのあとがきで「必ずハッピーエンドになります」と作者が約束していたはずです。シリーズ最後の「ソフトタッチ・オペレーション」が刊行されたのがもう10年前の2006年ですね。ここまで期間が空いたら完結は絶望的でしょう。魅力的なキャラクターぞろいのシリーズのため残念に思います。

No.12 7点 ロマン
(2015/10/20 20:17登録)
密室を超能力で作り上げてしまう事件が、当たり前のようにある世界のお話。ミステリ小説の掟破りを平気でやっている本作を初めて読んだ時はびっくりしたが、逆に超能力者のいる世界で、どうやって犯人をつきとめるのかを、実に上手く書いており、非常に新鮮である。

No.11 6点 ナノ
(2013/09/18 16:52登録)
ミステリとSFの融合、西澤氏の開拓意欲が伝わります。
本来ならタブーである超能力をミステリの材料とし、謎の部分は間違いなく本格そのもの。
設定がややこしい分その解説も厄介で、凶器の話をはじめ、幾つかの情報説明は頃合いを見てねじこんだ感がありました。よって多少情報整理は大変でした。
それでも人間模様の描き方も丁寧で、意外な結末も用意してありなかなか楽しめた一作でした。

No.10 3点 ムラ
(2011/06/23 00:41登録)
設定が良いのにやりたい事がブレてる気がする
あれだけ男女のどうこうをしつこくやってたのに実は数行だけ出てきた少年犯罪も問題でしたってそりゃ消化不良に終わりますよ。
キャラも悪くないだけに残念。短編向きなトリックというかロジックパズルを長編にして成功したのってほんと少ないと思う。

No.9 7点 E
(2010/05/15 23:38登録)
面白いキャラクター達でとても楽しめました。
この時期の神麻嗣子シリーズ が一番好きですね。

No.8 6点 シュウ
(2008/11/19 22:31登録)
キャラも魅力的だしSF的要素も上手くミステリ部分に馴染んでいてとても面白い作品だと思います。
ただ主人公の独白がページ稼ぎなんじゃないかと疑ってしまうほどやたら長くて辟易しました。独白の内容もあまり感心しませんでしたし。
もう少しページ減らしてスマートにした方が読みやすくなったと思います。

No.7 5点 spam-musubi
(2008/06/05 10:57登録)
軽~くて読みやすいので、まぁいいのでは。
帽子みたいなネコが結局何の役割も果たしていないのが気になった。
「実はハイヒッパーは生きていて、誰も気付かぬまま、ネコが
役目を果たしていた」っていう展開を予期していたのだが。
シリーズのようなので、後々活躍するのだろうか…。

No.6 7点 dei
(2007/12/16 19:50登録)
SF設定+ミステリを巧く混ぜ合わせたこの本。
西澤氏の文体がお気に入りなのも合って個人的にはこの評価。
ミステリとしては多少弱いかもしれない。

No.5 5点 ぷねうま
(2007/11/14 10:38登録)
完全なるキャラ物なので好き嫌いに拠るしかない作品。
まあ、たまにはこういうのもいいかなと思う里芋の煮っ転がし的な箸休め。

No.4 6点 なの
(2004/09/10 12:22登録)
ドロドロした人間関係のはずなのに、何故か爽やか。
これも神麻さんのキャラのおかげでしょうか。
後半ちょっと納得できない部分がありますが、まぁ満足です。

No.3 6点 バファックス
(2004/07/03 02:46登録)
このシリーズともういっこのシリーズは後にどんどん接近していくことになる。ミステリーというより、キャラクター的な面で。どうみても、父、母、子になっていってんだもん。
超自然のルール付けがもちょっと、体系的になると、推理するのが楽しくなると思う。

No.2 6点 四季
(2003/10/21 01:57登録)
ううん……、この人にこういう作品は合ってないきがします。

No.1 6点 もよもよ
(2003/07/24 23:19登録)
わたしは西澤氏の、一歩踏み込んだ心理描写や、ぼやきに混じって語られるジェンダー論などに魅力を感じていて、それはこの作品でも楽しめました。
しかし、マンガっぽいキャラクターも、いつもどおり強引なSF的設定も、好き嫌いが分かれるところだと思います。私はそんなに嫌いではないけど、他の人にはオススメできません。
タックシリーズが意外なくらい重くなってきているので、こっちは軽めでいいのかなーという気もします。
それでもやっぱり点数すると6点くらいでしょう。
シリーズ全部読むと思いますが。

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