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ミステリの祭典

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百番目の男
モビール市警殺人課カーソン・ライダー刑事

作家 ジャック・カーリイ
出版日2005年04月
平均点6.00点
書評数7人

No.7 5点 レッドキング
(2023/05/26 02:09登録)
"軽口のハードボイルド"風刑事が主役のサイコもの。エルロイよりはライトで、ディーヴァーより全然シンプル。連続首無し殺人の被害者は、いずれもマッチョ男で、殺害順に屍体のマッスル度は上がり、ペニス付近に意味不明な文言が刻まれて・・意味を追わずカナ表記を音読しよう(訳者、工夫したなァ)・・。 相棒刑事・アル中の女検死医・憎まれ役上官等とのファンキー・ダーティなやり取り楽しく、ラストのサスペンス緊迫展開もよし。犯人解明後のサイコ描写ナカナカだが、真犯人判明の驚きがチト物足らず・・え、それって誰だっけ?となったが・・読み返したらチャンと初っ端近くから出てた・・。ドクターレクター役の殺人鬼サイコお兄さん、Very goo・・おっと、もとい・・badよ。

No.6 6点 はっすー
(2016/02/16 12:46登録)
股間の落書きの真相が衝撃的過ぎた…よくこんなこと思いつくなぁと感心
首切りの動機もなかなかぶっ飛んでて好印象

No.5 5点
(2016/01/21 14:46登録)
カーソン・ライダーシリーズの第1作、デビュー作です。
他の書評を見ると、ジェフリー・ディーヴァーの後継者の位置づけとのこと。残念ながら「ボーン・コレクター」を映画で観ただけで小説は未読なので、どちらかというと思い浮かぶのは「羊たちの沈黙」。まあ、あんな感じの、あんなジャンルのミステリーです。

まさかの真相と動機。それだけがミステリーとしてすぐれたところ。それで十分なのだが。
主人公の過去の話や恋物語、警察内の敵役との関係などのサイドストーリーが盛り込んであり、そっちのほうも楽しめたが、もっともっと手厚くしてほしい気もする。
全体としていちおう合格点ではある。が、心酔するほどではなく、本作よりも、誉田哲也氏の警察猟奇物「ストロベリーナイト」のほうが楽しめました。。

本書は2006年の国内の各賞で上位だった作品です。
この評価自体に特段の感想はありません。それよりも、そのころ自分がいかにミステリーを読んでいなかったということをあらためて認識させてくれます。
そのころは、15年はつづいただろうミステリーの休止状態で、1年に数冊読む程度だったし、翻訳物なら数年に1冊程度だったからなあ~。
あの状態がつづいていたら、本書を読むことは100%なかった。
復活してよかったし、本サイトに出会えてほんとうによかった!!
2008年にミステリー読書を再開し、ミステリーサイトをネットで探して、2009年3月に本サイトを見つけた。そして今にいたる。う~ん、感慨深い。

以上、マイプロフィールでしたw

No.4 6点 蟷螂の斧
(2014/03/29 16:58登録)
(タイトル・男⑫)4作目を先に読んでいたので、登場人物、背景はよく頭に入りました。しかし、シリーズものはやはり順番通りの方がよいかも。死体に書かれた意味不明の文字が、こうくるとは思いもよりませんでしたね(笑)。一面バカミスっぽい感じもしますが、やはり犯人の異常性を際立たせているものと解釈します。まあ、よくこのようなことを考えついたものと感心します。

No.3 6点 E-BANKER
(2012/08/14 21:24登録)
2004年発表。カーソン・ライダーシリーズの第1弾。
衝撃の真相を仕掛けたサイコ・スリラーかつ極上の警察小説(「文庫版あとがき」より)。

~連続放火殺人事件を解決、異常犯罪担当部署に配属された刑事カーソンには秘密があった。誰にも触れられたくない暗い秘密だ。だが連続斬首殺人事件が発生、事件解決のためカーソンは過去と向き合わなければならない・・・。死体に刻まれた奇怪な文字に犯人が隠す歪んだ意図とは何か? 若き刑事の活躍をスピーディーに描くサイコ・サスペンス~

うーーん。確かにこの「動機」はブッとんでる。
下ネタと言えば下ネタなのだが、まさかこんなことをするために連続殺人を引き起こしたうえ、死体に文字を刻むとは・・・
マトモに考えればまわりクド過ぎる気はするのだが、真犯人の歪んだ心情にリアリティを付与するという意味では正解かも。
フーダニットでいえば、中盤から「いかにも」それらしい人物を読者にちらつかせていたので、それはその程度でまとめるのかなぁと思いきや、もう一段「意外な」真犯人が用意されていた。
ただ、コイツの印象が弱いので、突然こんな「変態だった」と明かされてもちょっと唐突感はあった。

難を言えば、処女作らしい「読みにくさ」かな。
本作の帯で殊能将之氏が『文章は生硬、プロットはぎくしゃくし、達者とはいいがたい・・・』と評してますが、確かに肯けるところはある。
ラストの対決シーンもちょっと冗長に感じた。
ただし、それを超える爆発力を備えた作品ということは言えるだろう。
真犯人の標的とされるアヴァの造形もヒロイン像としてはやや異質だが(○○中だからね)、プロットを引き立てる要素としては機能していて良い。
(先に2作目「デスコレクター」を読んでしまったが、3作目以降も早晩読了の予定)

No.2 7点 touko
(2012/07/28 13:51登録)
レクター博士まがいの猟奇殺人犯を兄に持つ刑事の弟が主人公。
やたらトラウマに苛まれている登場人物ばかり出てきたりと、1980~90年代くらいのサイコサスペンスのお約束を満載したような内容なので、今時こんなのって新鮮味がないなあ……などと思いながら読んでいたら、シリアルキラーが死体になぜ謎のメッセージを残していたのかの絵解きが斬新すぎて目が点。
よく考えついた、盲点だったとも言えるけど、超悪趣味作家集団マイケル・スレイド並みにえぐいような……汗。

でも、全体的に読みやすく、ミステリとして破綻したところもないので、シモネタOKで、度肝を抜かれてみたい方は、一度は読んでみる価値はあり?

No.1 7点 smile66
(2011/10/11 16:15登録)
カーソンライダーシリーズの第一作目
プロットが良く練られていると思うが、まだ若干弱い感じ
首なし死体の陰部に謎の落書き、というミステリアス出だしがいいです

なんとなく先が読めそうな感じだけど、しっかりと裏切ってくれる作家であると思う

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