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ミステリの祭典

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バイバイ、エンジェル
矢吹駆シリーズ

作家 笠井潔
出版日1979年07月
平均点6.47点
書評数32人

No.12 2点 ルルファー
(2005/03/29 18:30登録)
人の作品をゴミ呼ばわりするレベルにあるのかねえ。
まだゴミの方が読みやすい分宜しかったが。

No.11 6点
(2005/01/23 23:34登録)
文学的香気を出そうとしているのか、描写に修辞が多すぎて進まない。「哲学」は作品のモチーフだから喜んで付き合うが、それとは関係ない所の表現もやたらと回りくどいのはつらい。骨組みはパズル小説なのだから、その辺を小ざっぱりしてほしい。

No.10 7点 トレノ
(2004/10/15 23:18登録)
登場人物がカタカナなので、初心者にはやや読みにくいかと思います。ミステリそのものよりも、哲学的論争が見もの!

No.9 7点 カラクサ@シラクサ
(2004/06/18 15:45登録)
おもしろいから許すけど、読みにくい。ぐだぐだ蘊蓄が、好きな人には好きなんだろうけど・・・まあ、私も嫌いじゃないんで、OKなんだが。

No.8 7点 なな さんいち
(2003/08/31 23:03登録)
冗長で、解決が「どーでもいいよ」という感じになってしまいまった。
しかし、「一つの事柄に対し、論理的解釈はたくさんつけることが出来る」というくだりは、結構好き。
最終章もとても良いと思う。
ただ、横文字の名前は覚えにくい!!

No.7 7点 発起人
(2003/07/04 23:39登録)
 作家で文芸評論家でもある笠井潔のデビュー作であり、「哲学探偵」?矢吹駆シリーズの第一弾!

 このように思弁的な小説がエンターテインメントである本格推理として書かれ、出版されたことは驚きであり、私の読書の範囲では、笠井潔は比較する対象が無い、唯一無比の存在であると言える。私が読んだこの創元推理文庫版の裏表紙には「ヴァン・ダインを彷彿とさせる」とあるが、ヴァン・ダインどころでは無い。なにしろ矢吹駆の推理法は現象学の「本質直感」に基づくものである。

 舞台は1970年代のパリ。司法警察の警部であるルネ・モガールの一人娘、大学生のナディア・モガールが記録するという形式を取っている。ナディアの友人、アントワーヌ・レタール(男)の叔母たちが住むアパルトマンで発見された首なしの女性死体!ナディアと矢吹駆の推理合戦と更なる死体!随所で繰り広げられる哲学論議。真相は?そして犯人との対決?

 うーん、でもはっきり言ってゲンショウガクと言う音で「減少額」を思い浮かべるような私のような手合いには、♪あんな時代もあ〜ったねと〜という古い歌を思い出させてしまう。この著者の評論、『テロルの現象学』(1984)を読んだほうがこの著者の思想はわかりやすかった。

 哲学と娯楽の両立は、おそらく勉強と遊びの両立より難しい課題なのだろう。

No.6 8点 ギザじゅう
(2003/02/23 23:58登録)
首切りの理由や犯人との対決など面白かったのだが、『観念』に関して理解しきれないところがあった。
(己の読の未熟さゆえ。)
作者の言いたいことをミステリという本に乗っけて書いたような・・・。

No.5 4点 しゃん
(2003/02/04 07:11登録)
 世間では非常に評価されているということで興味を持って読み始めたが、正直言って私には楽しむことができなかった。
 事件が起こり、警察の捜査について客観的な視点から描くことに多くのページが費やされている。
 しかし、私には事件に関して、どうしてもそれほど興味を描くことができなかった。いや、事件が起こった段階ではある程度の興味はあったのだが、事件の状況、容疑者の取調べにあまりにページが割かれて、冗長に感じてしまい、興味を持続することができなかった。途中からは理解しようという意欲がなくなってしまった。なぜ、こうも退屈な事件の話を延々と読まなくてはいけないのか?
 語り手である女性に感情移入ができなかったのも、この小説を楽しめなかった、そして、この小説の事件に集中できなかった原因のひとつである。なぜ語り手が矢吹のような変人に惹かれるのか、なぜ事件に対して積極的に関わろうとするのか、よくわからなかった。事件に関わる理由については、語り手の女性は関係者の一人と友人であることがあげられるかもしれない。(後に恋愛関係に落ちるのだが)しかし、友人から頼まれたわけでもないのに、解決しようとする心情が今ひとつ理解できない。彼女は推理小説のファンであるから事件に興味を持ったというように書かれていたように読んだが、推理小説のファンであるから、事件にのめりこむというのも今ひとつ判らない。
 また、最後の矢吹氏と犯人の対決についても私の理解力の範疇を超えているし、唐突な感じがして、しらけてしまった。

 もっとも本格推理小説のファンなら、事件についても関心をもてるかもしれないし、語り手にもリアリティを観じれれるのかもしれない。もっと知識と理解力のある人間ならば、矢吹氏の推理法や最後の対決についてももっと感じるところがあるのだろう。
 自分の理解力の無さを思い知らされた。

No.4 8点 ダークエンジェル
(2002/08/07 12:54登録)
なんとこんなガチガチの本格ミステリーが、島田荘司の「占星術殺人事件」よりも前に書かれたのだ。それだけでも驚嘆に値する。

一見ヴァン・ダイン風な古風な本格ミステリーに思えるが
、実際は一つひとつのパーツの精度がとてもたかく、それが寸分の狂いも無く組み立てられている。また全く関係の無いようにおもえるものが有機的に組み合わさっているのだ。その斬新さ、堅固さは初期矢吹駆シリーズにしかないものである。

笠井潔自身もいうように、「バイバイ・エンジェル」は連合赤軍事件によって体現されたテロリズムの意味を読み解くために書かれた。それは間違いないのだろう。小説の構成自体も明らかに最後の思想的対決がメインになっている。しかしその思想、観念の評価が即「バイバイ・エンジェル」の評価になるのではない。この小説が犯罪小説、観念小説ではなくミステリーとして書かれたことにこの作品の固有性が見出されるべきなのだ。ただ最後の場面のためだけにこれほどの完璧なミステリーが書かれたとうことによってのみ、その観念は説得力をもちうる。

「バイバイ・エンジェル」はあの瞬間にだけ奇跡的に書きえた。まさにそのとき笠井潔には何かが憑いていたのだろう。

No.3 7点 フリップ村上
(2002/08/03 21:55登録)
採点者諸氏も折に触れコメントしているように、本格ミステリ文壇最高の論理的支柱みたいな顔してる笠井潔だが、実作が口でいうほどレベルの高いミステリかどうか、と言うとはなはだ疑問である。
デビュー作である本書は、自らの政治闘争における挫折を文字通り《総括》するために書かれた評論『テロルの現象学』を、よりわかりやすい形でアレンジしなおした別テイクようなもの。つまりはミステリというジャンル自体が《観念の地獄との絶え間なき闘い》というテーマを描き出すために選別された後づけに過ぎないわけで、誤解を恐れずに言えばミステリ《風味》でしかないのも無理はない。
それでもこの物語が《小説》として圧倒的に面白いのは、そうでもしなければ語ることの出来なかった笠井潔のその時の《ホンキ》が、細大漏らさずつめこまれているから。
マチルドと対峙したカケルの口にする血の出るような言葉は、今も私の胸をこがしてやまない。

No.2 7点 okuyama
(2002/06/24 12:19登録)
死体の首を切った理由、犯人と探偵の対決、フランスを舞台にした凝った設定などが楽しめました。
「悪魔を憐れむ歌」「緋文字」「大地の歌」「現象学」そして探偵の暗い人格が作品に陰鬱な雰囲気を醸し出しています。
突出した大傑作ではないけれど、バランスの良い作品だと思います。

No.1 7点 由良小三郎
(2002/06/16 14:50登録)
矢吹駆が登場する最初の作品なので、このシリーズの登場人物たちの書き込みがされているので、読みやすいほうだとおもいました。
探偵としての矢吹は魅力的かというと、僕としては、人間としては、嫌ですね。生き方というか、こういう人物を小説に登場させる作家も嫌です。

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