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ミステリの祭典

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仮面劇
改題『毒殺者』

作家 折原一
出版日1992年02月
平均点4.71点
書評数7人

No.7 4点 ボナンザ
(2019/10/12 15:34登録)
毒殺者で読了。折原にしてはこのシリーズはシリアス寄り。とはいえ叙述トリックの使い方もとってつけたようで微妙。

No.6 5点 haruka
(2015/10/09 00:26登録)
わりとよくまとまっている感じです。びっくりするほどのどんでん返しはありません。

No.5 6点 E-BANKER
(2015/01/11 21:09登録)
1992年に発表された本作(「仮面劇~MASQUE」)。
今回、文藝春秋社が「~者シリーズ」として「毒殺者」のタイトルへ改題し再刊行。
「仮面劇」では既読なのだが、改題に当たって直しが入っているとのこと・・・

~妻に五千万円の保険金をかけたMの殺人は大成功のはずだった。だが、謎の脅迫者の電話に悩まされることになる・・・。一方、五千万円の保険金をかけられた妻は夫の行動に不信を抱いた。もしかして・・・? どんでん返しにつぐドンデン返し。実際の事件に想を得た「・・・者」シリーズの原点となった「仮面劇」を改訂改題して復刊~

比較的初期の折原らしいテイストを感じる作品。
この頃は生真面目に叙述トリックに取り組んでいたよなぁーということを強く感じた。
(この生真面目さが吉と出るか凶と出るかが問題なのだが・・・)

ただ、佳作レベルの作品に比べると叙述の切れ味は今ひとつという印象。
三章立てになっており、さらに「入れ子」構造となっているのが最後に判明するのだが、この「入れ子」が全く活かされていないのだ。
ということで、読者が「あっ」と思わされるのはラスト近くのワンセンテンスのみ。
ただし、この仕掛けも伏線があからさまな分、ちょっとサプライズ感に欠けるんだよなぁー

本作が過去に起こった「トリカブト殺人事件」に発想を得ているのは周知の通り(?)。
まぁ「・・・者」シリーズは全て新聞社会面のB級ニュースに着想を得ているのだが、巻末解説でその辺に作者が触れているのが興味深かった。
ただ、「冤罪者」「失踪者」頃のクオリティが徐々に落ちている感が強いので、そろそろ「これぞ折原!」という作品を期待したい。
(やっぱり「仮面劇」というタイトルの方がベターだと思うけどなぁ・・・)

No.4 6点 メルカトル
(2014/01/14 22:34登録)
再読です。
第一幕から第三幕までの三部構成で繰り広げられるサスペンス。取り敢えず全編を通して、トリカブトによる保険金殺人事件を扱ったものだが、それぞれ少しずつ味付けが異なっており、スパイスがピリッと効いてはいるものの、やや小粒な印象を受ける作品である。
まあ折原氏らしい仕掛けが各所に見られて、ファンにとってはそれなりに楽しめるとは思う。みなさん、結構厳しい採点になっているけれど、私はそれほど悪くない出来だと感じた。
勘のいい読者には真相を見破るのはそれほど難しくはないかも知れないが、二度目なのに、私は騙されるべきところでもれなく綺麗に騙された。それにしても結構あっと驚くような仕掛けが施されているのに、これほど内容を忘れてしまうものだろうか。普通、読んでいる途中で、ここはこうなって、あれはああで、という具合に部分的にも思い出してくるものだが。
まあいい、それだけ初読の時同様楽しめたわけなので、良しとしよう。

No.3 4点 蟷螂の斧
(2012/10/07 13:21登録)
叙述トリックは、まあまあです。しかし、ストーリーがトリカブト事件になぞった保険金目当てのもので、完全犯罪には程遠く、面白みが感じられなかった。後半、話の展開がガラッと変わるのですが、サスペンス感や深みがなかったのが残念です。

No.2 4点 spam-musubi
(2009/07/29 17:49登録)
淡々と進んで、淡々と終わった印象。
(以下、ネタバレ)
第1章はある男性の名前がわからず、Mというイニシャルで表記あれている。
第2章の頭で、Mというイニシャルの男性が出てくるが「こいつがMなら
わざわざイニシャルにする必要はないよな」と思えば、この後の展開は読めてしまう。

最後にもう1段階どんでん返しが待っているが、まぁ「ふーん」といった程度。イマイチでした。

No.1 4点 vivi
(2008/05/27 18:41登録)
これは、何だかイマイチでしたね(^^;
折原もののパターンで身構えながら読んでいたので、
途中までの展開は予想範囲。

それが後半意外な展開を見せてきて「おお!?」と思ったけど、
結末があっさり普通だったので、肩透かしでした。
これも、この作者の作品を読むときに、
変にひねくれて読む癖がついちゃったからでしょうか・・・

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