| 十戒 |
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| 作家 | 夕木春央 |
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| 出版日 | 2023年08月 |
| 平均点 | 7.15点 |
| 書評数 | 26人 |
| No.6 | 7点 | sophia | |
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(2023/09/04 22:25登録) ネタバレあり タイトルを「百戒」に改めてほしいんですけど(笑)それはさておき。「方舟」とは違い、最後のどんでん返しがあまり効いていません。最初の解決で終わっていても、この作品の評価に変化はそう生じないと思うのです。「十戒」というテーマもあまり活かされていません。読み終わって「十戒」の内容を思い出せる人はあまりいないでしょう。なぜそのような条項を入れたのかというような謎があったりするとよかったんですかね。それとアリバイに関する記述がフェアなのかどうかはこの作品の問題点だと思われます。 追記 上記を書いた後しばらく考えていて気付きました。そういうことだったんですね。なぜ主人公以外は苗字しか出さないんだろうという地味な疑問がずっとあったんですが納得しました。しかしそれはあくまでプラスアルファの部分であって、分かったからと言って点数をプラスするには及ばないかなあと判断します。 |
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| No.5 | 8点 | mozart | |
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(2023/08/30 17:47登録) 特殊な設定というか犯人のルールが秀逸で3日間とは言えなかなか緊張感の持続するストーリー展開で最後まで一気読みできました。謎解き部分でそれまでにさりげなく記載されていた伏線を回収していくロジックも極めて明快で十分納得させられました。少し余韻を残したラストも気になります。 確かに正当防衛にはならず「犯罪」になってしまうのでしょうが、その犯行動機も十分に理解できたし。ていうか他に選択肢はないような……。 |
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| No.4 | 7点 | HORNET | |
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(2023/08/27 20:44登録) 浪人中の里英は、父、そしてリゾート施設を開業するため集まった7人の関係者たちと共に、亡くなった伯父が所有していた枝内島を訪れた。ところが、狭い島に設えられた建物の中にはぎっしりと爆弾が。視察も早々に、翌朝島を発とうとしていた一行だったが、翌朝、不動産会社の社員の死体が発見された。さらにそこには、犯人が書いた十の戒律が書かれた紙片が。「殺人犯を見つけてはならない。見つけようとしなければ、お前たちは無事に帰れる」―それが、わたしたちに課された戒律だったーー 孤島、集められた数人の人間、限られた期間は出られない状況…手あかのついた設定ではあるが、令和の時代にこの手で来るからには発想・仕掛けがあるんでしょ?って気になるよね。そして今回の手は「犯人を捜そうとしなければ、全員無事に帰れる」という設定。なるほど。また目の付け所が面白い。 とはいえ、(犯人の欲求があるため)おおっぴらに推理はしないものの、主人公を中心とした近しい存在では「犯人捜し」が行われる。まぁそうしなきゃ物語が進まないからね。 1日、1日と犠牲者が増えていくという展開は、ベタではあるけどある意味「期待通り」。一つ一つの殺人で少しずつ残されていく「違和感」を手掛かりに真相に迫っていく筋道は普通に王道だったし、普通に面白かった。 ラストのどんでん返しは…まぁミステリ読みには予想の範疇。ただ前年の「方舟」からかなり期待値が上がる本作だろうけど、自分としては結構期待に応えてくれる出来だったと思う。 |
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| No.3 | 8点 | メルカトル | |
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(2023/08/21 22:03登録) 浪人中の里英は、父と共に、伯父が所有していた枝内島を訪れた。 島内にリゾート施設を開業するため集まった9人の関係者たち。 島の視察を終えた翌朝、不動産会社の社員が殺され、そして、十の戒律が書かれた紙片が落ちていた。 “この島にいる間、殺人犯が誰か知ろうとしてはならない。守られなかった場合、島内の爆弾の起爆装置が作動し、全員の命が失われる”。 犯人が下す神罰を恐れながら、「十戒」に従う3日間が始まったーー。 Amazon内容紹介より。 誘拐物や立て籠もりは別として、孤島ミステリで犯人にある程度自由は約束されているものの、犯人の指示に従って行動しなければならないという発想は面白いし新しいと思います。『方舟』と比べるとどうしてもワンランク落ちる感は否めませんが、個人的に8点より下は色々考え併せて付ける事が出来ませんでした。 重厚さなどはありません。しかし、これくらい軽めの雰囲気の作品の方が受ける時代なのかも知れません。各所で高評価を受けているのも納得の出来でしょう。何だかんだ言っても、結局今年の各ランキングレースを賑わすのは間違いないと思いますね。ロジックも確りしていますし、成程の結末にも納得です。 |
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| No.2 | 7点 | 文生 | |
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(2023/08/10 12:20登録) クローズドサークルと化した孤島を舞台にし、従わざるを得ない犯人の要求を十戒に見立てた発想は非常に面白い。十戒に縛られているなかで起きる連続殺人のサスペンスもなかなかですし、犯人が仕掛けた二重三重の罠も悪くありません。しかし、シンプルかつサスペンスフルな驚愕ミステリー『方舟』と比べるとどうしても物足りなさを感じてしまいます。犯人の正体は最初からなんとなく見当がついていましたし、仕掛けも凝ってはいますが、やはり『方舟』のシンプルさと比べると回りくどさは否めません。トータル的に十分面白い作品ではあるのですが、『方舟』の影響下から逃れられないことが惜しまれます。 |
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| No.1 | 8点 | みりん | |
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(2023/08/08 22:35登録) あえてハードルは下げておきます。『方舟』よりはやや劣ると思います(でも新刊補正で+1)。発売からわずか1年で既に28件の書評数と8.39点と高い評点を獲得した『方舟』はもう本サイトではレジェンドに片足を突っ込んでるので、それと比べるのは酷ですが… 『方舟』からわずか1年でこれを書き上げる夕木春央はミステリ界の救世主(出版社的にも)ですね。 ハードルを下げたいのか上げたいのかよくわからない評価になってしまいましたが、『方舟』が好きな方は買って損はないでしょう。 |
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