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ミステリの祭典

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ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人
ブラック・ショーマンシリーズ

作家 東野圭吾
出版日2020年11月
平均点6.50点
書評数6人

No.6 7点
(2024/11/12 18:16登録)
探偵のキャラクターがいいですね。
シリーズ化されているので次作も読みたいです。

No.5 7点 makomako
(2024/01/02 17:38登録)
結構な長編だが、スラスラと読みやすい。
さすが東野圭吾。話のツボはきちんと心得ておられます。
こういった語り口のうまさがあるので、ちょっとしたお話でもそれなりの小説に仕上げてしえるのでしょう。
推理小説は常に新しい発想やトリックが求められるのに、これほど多くの作品を書き続けられること自体がすごい。
更にこの小説では新しい探偵が登場。
マジシャンが探偵というのはそれほど珍しいものではないと思いますが、性格がかなりユニーク。
頭は切れるが、ケチで嘘つきで、目的のためなら手段は選ばない。こう書くとむしろ悪役みたいですが、これがいちおう探偵でそれなりに良いところもある。
次作も期待できそうです。

No.4 7点 mozart
(2023/09/23 18:08登録)
一気読みしました。読みやすいのですが昨今のラノベとは一線を画す軽妙さはさすがです。武史のキャラも変人タイプの名探偵としてはちょっとステレオタイプな感もありますがなかなか魅力的でした。

No.3 6点 パメル
(2023/05/24 06:51登録)
コロナ禍の日本の地方都市で起きる殺人件が題材となっており、当時の世相を反映している作品。
神尾真世はコロナ禍で自粛が広がる最中、故郷で開かれる同窓会に出るか出ないか迷っていた。恩師が父・英一だったから、何ともばつが悪い。だが翌日、その父は自宅で他殺死体で発見される。真世は、翌日現場検証に立ち会うべく生家に行くと、警察相手に横柄な物言いをする男が現れる。父方の叔父・武史であった。
イリュージョニストである彼は、真世に警察より先に自分の手で真相を突き止めたいと言い、あの手この手で手掛かりを集め始めるが、警察の強面たちをも煙に巻く探偵術には恐れ入るばかり。観客相手に鍛えた洞察力といい、アメリカ仕込みの対話術といい、まさに現代版シャーロック・ホームズというべきか。本書の読みどころも、「謎を解くためなら、手段を選ばない」その名探偵ぶりにある。
表題の「名もなき町」は伊豆周辺の温泉町を想定しているのだろうが、もちろん架空のもの。真世の同級生をはじめ地元民は寂れてゆく町の復興に懸命だが、コロナ禍のために風前の灯。その意味では、本書はコロナ禍を正面から取り込んだミステリ初の町興しものではあるまいか。
また被害者の神尾英一はなぜ殺されなければならなかったのか。真世の同級生たちもその中に容疑者がいるかもしれないと平静ではいられない。同窓会ものとしても今風な趣向が凝らされている辺りはさすが。
ラストで突然明かされる真世のあることに関する鬱屈には驚かされた。武史と真世のコンビはよかったが、武史のキャラクターはもう少し掘り下げて欲しかった。シリーズ化はするのだろうか。今後の二人の活躍を見たいものだ。

No.2 6点 まさむね
(2022/02/12 23:20登録)
 人望のある元国語教師が自宅で殺害された。警察から捜査状況を聞き出せない中で、娘と元マジシャンの弟(娘からしたら叔父)が独自の捜査を進める。犯人は教え子の中にいるのか。教え子たちの行動にも謎が多く…という展開。
 本格度云々とは関係なく、グイグイと読まされましたねぇ。複数のサイドストーリーも効いています。作者のストーリーテラーぶりを堪能できました。ちなみに、真相自体は何とも微妙で、色々と可哀想。

No.1 6点 虫暮部
(2021/05/23 10:15登録)
 軽妙で読み易く出来の良い、しかし普通の娯楽作品。
 ノートは託されたものであって、純粋な盗みではないよね。

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