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ミステリの祭典

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名探偵はもういない

作家 霧舎巧
出版日2002年02月
平均点5.88点
書評数8人

No.8 7点 ミステリ初心者
(2018/11/07 19:28登録)
ネタバレをしています。

 いろいろな仕掛けと、問題点をわかりやすくしている書き方が好ましい作品でした。いい伏線やミスリードがありつつ、時間をかけて謎を検証するのも楽しめると思います。

 自分は、ある程度は真相に近いものを推理しましたが、福永が殺人(事故に近い?)を犯せたと思えず、完全には推理できませんでした。狂人という言葉が作品で使われていましたが、あるところでは下僕のようで、あるところでは殺人し、あるところでは敬虔なクリスチャンで、やや作者に都合がよいキャラクターだと思いました。

 偽エラリー・クイーンを出すために登場人物紹介をだせなかったのでしょうが、わざわざそれを書いたことで別の何かを期待してしまった感じがありました。偽探偵要素はなかなか面白いですが、登場人物紹介のくだりは不要かもしれません。

 ちょっと点数に困っていますw また変更するかもしれません…

No.7 6点 名探偵ジャパン
(2017/01/20 18:56登録)
「どんな鍵でも絶対に開けられる能力を持つ人物」とか、ちょっと前の私なら、「ふざけんなよ」とあまりに都合のよい設定のキャラクターに憤っていたかもしれませんが、今はそんなことはありません。「特殊設定」のひとつと思ってしまえばよいのです。前もってそのことが明かされているのでフェアですし。
それよりも本作の問題点は、皆さん書かれている通り、「読前に上がりすぎるハードル」です。〈登場人物表が空欄で読者が書き込め〉〈あとがきはいいけれど、読者への挑戦は前もって見るな(あまり見る人はいないでしょうけれど)〉
「い、いったい何が始まるというんだ……?」
天高くそびえ立つハードルを前に、期待(と一抹の不安)は否応なく高まります。

読了した結果言いたいことは、「そのハードルいらなかっただろぉ!」
おかしなことさえしなければ、技巧を凝らしたなかなかの秀作という印象で終わっていたかもしれません。ある程度本格ミステリ、というか「あのキャラクター」を知っていることが前提で読ませる点は気になりましたが。(こういう「え? 常識でしょ? 〈あの人〉を知らないで本格読んでんの(笑)」みたいなスタンスは新規ファンを拒絶し、ジャンルの先細りを加速するだけだと思うのです)

普通に100メートル走を走ればいいところ、わざわざコース上にハードルを置いた作者のチャレンジ精神は、しかし、讃えられてもよいのではないでしょうか。

No.6 4点 いいちこ
(2016/07/04 16:16登録)
稚気あふれる企みは好意的に受け止めるものの、技術不足が強く目立つ印象。
まず文章自体がうまくないのは紛れもない事実。
そのうえでプロット自体が、驚くべき偶然性と合理的に行動しない登場人物に支えられている点が大きすぎる欠点。
ブックカバーの煽り、空白の登場人物表、読者への挑戦状など、過剰に期待感を盛りあげた分、高いハードルを超えられなかった

No.5 5点 くりからもんもん
(2010/03/15 22:50登録)
どっかに似たような話があって、タイトル・サブタイトルで何となく展開が読めてしますのが残念
ラストが良いのがせめてもの救いか

No.4 8点 isurrender
(2009/07/22 00:52登録)
個人的には、終盤まで後味の悪い結末を予想してたけど、最後に裏切ってくれた
後味の悪さを予測し嫌気がして、そこに気づかなかった自分が甘かっただけかもしれないが

No.3 5点 ぷねうま
(2009/05/29 01:56登録)
登場人物表が読者による手書きになっているというだけで期待とハードルがあがるあがる。
さらに読者への挑戦状、意外な登場人物など本格好きにはたまらない設定を盛り込んでいる故に、読後の多少のガッカリ感は否めない。
悪くはないんだけどね。

No.2 6点 江守森江
(2009/05/24 07:40登録)
これは読者挑戦物。
タイトルの名探偵に惑わされる。
シリーズ外伝としてより単発作品として読んだら一層楽しめる。

No.1 6点 おしょわ
(2008/01/27 21:09登録)
どうやら「開かずの扉」の番外編として書かれてるようですが、本編を読んでなくても楽しめます。
というか、こっちのほうが普通のミステリ作品です。
本書は少しだけやりすぎですが、まずまず楽しめました。

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