皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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22830. | RE:RE:RE:見立て殺人の理由の必然性について nukkam 2018/06/19 08:59 [雑談/足跡] |
りゅうぐうのつかいさんへ > なお、空さんへの返信でも書きましたが、見立て殺人には理由が必要と言っている人は、なぜ、密室殺人でも理由が必要と言わないのでしょうか。 密室殺人はどうやっての謎が前面に出やすいので、密室の成立に無理があるとか成立したとしてもトリックがすぐばれるだろとか先人トリックのパクリだとかトリックに関する突込みだけでおなか一杯になるので、密室にする理由にまで言及しないのかもしれませんね。でもそこを深く追求すると「他人の書評を批判してはいけない」サイトルールに抵触しかねないので、他人様の感想が自分のそれと全然違う場合は遠くから見守る姿勢でいきたいと思います。 |
22823. | RE:RE:RE:見立て殺人の理由の必然性について 空 2018/06/18 20:39 [雑談/足跡] |
りゅうぐうのつかいさんへ > 「『ABC殺人事件』は横溝正史と似た考え方」と書かれているのは、殺人事件の連続性の示唆と次の事件の予告という意味でしょうか。 殺人予告のことは考えていませんでした。連続殺人と、見立ての狙いに共通性を感じたのでした。 ところで、後から思いついたのが、唄や言い伝えは関係ないながら、派手に死体をT字型にはりつけて見せる演出の『エジプト十字架』です。これはもうその意味が… なお密室の場合、本家カーは必然性をかなり重視していて、偶然密室になる(『三つの棺』『白い僧院の殺人』等)とか、明確な理由のある(『ユダの窓』『爬虫類館の殺人』等)場合が多いですね。『白い僧院の殺人』の中では、犯人が不可能状況を作り出す理由をH・M卿に分類させています。 |
22822. | RE:RE:見立て殺人の理由の必然性について りゅうぐうのつかい 2018/06/18 18:28 [雑談/足跡] |
nukkamさんへ カーのホラーじみた作品、『バスカヴィルの犬』、『Yの悲劇』は、殺人事件をある事柄と関連付けるという意味では広義の見立て殺人なのかもしれません。 『三つの棺』の密室講義を引き合いに出されていますが、密室講義で語られているのは密室のトリック、手法、成立過程です。 一方、見立て殺人で問題となっているのがその必然性や理由であることを考えると、両者の問題点とするところは違っていると思います。 なお、空さんへの返信でも書きましたが、見立て殺人には理由が必要と言っている人は、なぜ、密室殺人でも理由が必要と言わないのでしょうか。 |
22821. | RE:RE:見立て殺人の理由の必然性について りゅうぐうのつかい 2018/06/18 18:24 [雑談/足跡] |
空さんへ 『犬神家の一族』、『獄門島』、『悪魔の手毬唄』、『りら荘事件』、『11枚のとらんぷ』は随分前に読んでいるので、残念ながら細部までは覚えておりません。 また、都筑道夫氏の評論は読んでいません。 「『ABC殺人事件』は横溝正史と似た考え方」と書かれているのは、殺人事件の連続性の示唆と次の事件の予告という意味でしょうか。 確かに、『犬神家の一族』は見立てに意外な理由があって、なおかつ、その理由が推察しづらいものなので、見立て殺人に理由があって成功している作品と言えるかもしれません。 密室のことを引き合いに出されていますが、確かにそうなんですよね。 密室も見立ても、作成するのに時間がかかるので、わざわざやる必要は本来ありません(密室の場合は結果としてそうなったという場合もありますが)。 さらに、密室の場合はその部屋の構造に詳しい人物であるというヒントを与えかねません。 密室殺人は、読者の興味を引くために作者が不可能状況を作り出して示すという作者側の意図で生まれたものであり、犯人側の意図で生まれたものではないと思います。 見立て殺人には理由が必要と言っている人は、なぜ、密室殺人でも理由が必要と言わないのでしょうか。 『ダブル・ダブル』は未読なので、近いうちに読んでみたいと思います。 |