皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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25373. | RE:RE:RE:中山七里氏について HORNET 2019/06/28 21:58 [雑談/足跡] |
自分はあまり(というか年始の挨拶ぐらいしか)書かないのですが、皆さんのご意見を拝見していると非常に面白く知見も広がるので、掲示板はちょくちょくのぞかせてもらっています。 久しぶりにのぞいたら、私のお気に入り作家である中山七里さんが話題になっていたので思わずコメントをしてしまいました。お許しを。 上記内容からも分かるように、私は中谷七里さんのファンと言っていい人間です。昨年などは、ご講演を聞く機会があったので喜び勇んで行き、ご本人とも言葉を交わしました。 とはいえ、ダムコップさんのお気持ちも非常によく分かります。ファンの立場から言うと、好きだと思って読んでいたら向こうから砂をかけられたような気分になりました。 中山氏の講演を聞いて直に言葉を聞いたり、エッセイ「中山七転八倒」を読んだりした私が感じるには、彼は、端的に言えばかなり「変わった人」であるということです(好意的な表現として受け取ってください)。例えば講演では、中学生時代に地元の繁華街に毎週来て、土・日と野宿をして映画を7~8本観るということを卒業までずっとやっていたとか、専業作家になって一番うれしかったことは「寝なくてもよくなったこと」だとか、常識や平常的な感覚からは驚くようなことをおっしゃってました。要するに、「自分のモノサシ」に強いこだわりを持ち、譲らないルーティーンや考え方があるタイプの方です。 そしてこれは私見ですが、どの世界でも何かで功成り名遂げる人は、こういう側面を持つ人がよくいると思います。平たい言い方をすれば個性的、もっとはっきり言えば「特異な人」だからこそ、何かの形で世に出るだけの才になり得るような気がします。 私は中山氏の作品は好きで、ご講演を聞いて質問もして言葉を交わしたのですが、その人となりに直に接して「作品を読んでファンでいる分にはいいけど、仮に個人的につき合いができて飲みに行ったりしたら喧嘩になりそうだな」と思いました。 でも、作品は作品で好きだし、今後も読みます。考えてみれば、あれだけ自身の考えを表出する彼だから分かることで、実は他のお気に入り作家だって、心の中で読者のことをどう思っているかなんてわかりません。 「わざわざ言うことが不快だ」という考えも分かるのですが、そのぐらい直情的に考えを作品に表せる彼だからこそ、短編集「七色の毒」に収録されている「白い原稿」のような、おそらく多くの読書家の胸をすくような作品を書けるのだと思います(よく出版社が許したなぁと思うぐらいです)。 はっきりモノを言う人というのはいろんな面で諸刃の剣です。それは、反感を持つとときはその度合いが強い分、共感できる部分の場合はものすごく溜飲が下がるということです。人間誰でも100%共感する人はいないのですから、「中山七里のこういうところは嫌いだけど、ここはいいこといってるじゃん」ぐらいの気持ちであたってみると、違う世界が見えてくるかもしれないかな、とは思います。 とはいえ、いきつくところ読書は「がんばってやる」ものではない、自分だけの嗜好なんですから、ダムコップさんのお好みで今後も「これは好き」「これはあんまり…」で行きたいですね。 長々と申し訳ありませんでした。 |
25372. | RE:RE:RE:中山七里氏について tider-tiger 2019/06/28 07:55 [雑談/足跡] |
おはようございます。最近は書評もしないで掲示板活動にばかり勤しんでいるtider-tigerです。 横からすみません。 >>『評論家気どり』『図書館ヤクザ』という言葉は、そのままネットで丁寧に書評を書かれる方を揶揄した言葉になるわけですが、それを受け入れられる度量はすばらしいです。 まず、自分は上記作品を読んだことがありません。 そのうえであえて書かせて頂きます。 上記作品で作者が「素人書評家の書評はレベルが低い、もっときちんとしたものを書け」と主張しているのなら、わかりました、頑張りますとしか言いようがありません。ただ、しがらみのせいで言いたいことをはっきりと言えないプロ書評家よりも素人の書評の方が的確端的であることはままあると思っております。ネット上で素晴らしい書評を書いている素人はたくさんいると思いますよ。 上記作品で作者が「素人が偉そうに書評なんて書くなよ」みたいなことを主張しているのなら、この作者は言葉を仕事としている人間としては相当にレベルが低いと思われます(作品そのもののレベルではなく言論人としてのレベル)。さらに時代の変化にも疎いと言わざる得ません。 いずれにしても、ムキになって攻撃する必要性を感じないのです。 |
25366. | RE:中山七里氏について 虫暮部 2019/06/27 11:06 [雑談/足跡] |
私見を述べます。中山七里作品は幾つか読んでまぁ良いなとは思ったけれど熱心なファンではない、という立場です。 作品が優れていなくとも、矛盾していようが暴言だろうが、書きたいことはまぁ書いて良いんじゃないでしょうか。そのへんは当人や出版社の判断の問題でしょう。勿論、その結果不利益(まさに、こういう批判を受ける、とか)を被るのは受け入れなければなりません。そのへんに関して、中山七里がそんなにひどい例えば炎上商法みたいなことをやっているとは思いません。 私にも、1~2冊読んでこの人嫌だなぁと思った作家はいますが、嫌な作家の本を読む義務はないのであって、わざわざ読んで不快になるのは時間の無駄かなと思います。 |