皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
37462. | ゴア大佐の推理- リン・ブロック 弾十六 2024/12/28 19:26 [雑談/足跡] |
翻訳が2024-03-24に修正されていることを今日初めて知りました!(私の感想文に追記しました) それはともかく真田啓介さんの 真田啓介ミステリ論集 古典探偵小説の愉しみⅠ〔増補版〕 フェアプレイの文学 真田啓介ミステリ論集 古典探偵小説の愉しみⅡ〔増補版〕悪人たちの肖像 が発売されてるじゃありませんか! 素晴らしいクリスマス・プレゼント! |
37459. | おっさん様 「江戸川乱歩トリック論集」のレビュー拝見しました ≪人並由真 人並由真 2024/12/28 18:11 [雑談/足跡] |
おっさん様 こんにちは、です。 本日の「江戸川乱歩トリック論集」のレビュー 楽しく拝見しました。 当該の文庫新刊はまだ手に取ってもいませんが(汗) いろいろと含蓄のありそうな内容で読むのが楽しみです。 ちなみに @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ あるいは、「たしかハーバート・ブリーンの作だったかと思う」という乱歩の文章に、わざわざ「たしかハーバート・ブリーンの作だったかと思う[実際はW・ハ××××××××]」と注をつけるのであれば、もっと踏み込んで、[実際はW・ハ××××××××。後年、乱歩自身も長編で試みる]くらい書いてもいい。このへんは、全面的にシンポ教授に監修してもらうべきではなかったか。 @@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@ との話題が出てきて、たぶん<殺人の後に(中略)する、あのトリック>のことを言ってるのだと思います。 で、<あのトリック>は、乱歩が「双葉十三郎から聞いたハーバート・ブリーンの何かの作品のトリック」と認識し、記述していたハズですが、実際はハーバート・ブリーン創意のトリックでもなんでもありません。 あれは実は<双葉十三郎の思い付きで創作のトリック>です。 というのは、日本語版ヒッチコックマガジンのどこかの号のコラムエッセイのなかで、小林信彦がブリーンの邦訳されている作品を全部読んだけど、該当例がない、そこで双葉本人にブリーンのどの作品ですか? と尋ねたところ、双葉が「実はあれはワシの創作じゃ」とタネ明かしされたという逸話が載っています。 あとそのトリックは「[実際はW・ハ××××××××]」のものと載ってるそうですが、その[実際はW・ハ××××××××]の該当作品は1970年代のもので(どの作品のことを言ってるかは、自分にもすぐわかります)、生前の乱歩の認識の範疇に関係ない、まったく後年のもので、乱歩の発言の註釈に入れるのはオカシイんじゃないかあ、と思います。 だってタマタマ、そこで話題にされたのと同じトリックが偶然に後年、創意されただけですよね? 「実際は」もクソもない。のちのちに無関係に新登場した作品じゃ。 要は、乱歩の生前の時点では、双葉十三郎の思い付きのバカミス風トリックのアイデア以外、どこにもそんなトリックを使った作品は「実際には」なかったのですから。 以上、未読の人のネタバレにならないように、気を使うだけ使って書きましたが、こちらの言いたいことが伝われば幸いです。たしかに註釈のチェックの意味でも、一読する価値のある新刊のようにも思えてきました。 人並由真 拝 |