皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
spam-musubiさん |
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平均点: 5.70点 | 書評数: 192件 |
No.12 | 3点 | 金田一耕助の新冒険- 横溝正史 | 2011/11/10 22:42 |
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短編らしいキレキレ感が感じられず、この作者は中~長編のほうが得意なのだと感じた。 |
No.11 | 4点 | 三つ首塔- 横溝正史 | 2010/08/26 15:41 |
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ミステリではあるが、サスペンスというか活劇的な部分がメイン。
それなりにスリリングな部分があるが、謎解きとしての面白さは今ひとつ。 途中まで大した伏線もなく、終盤のある場面で突然、「あ、こいつ犯人なんだ」と わかってしまい(誰でもわかる)、違う意味でびっくりした。 全くの余談ですが、この本、30年ぶり(中学以来)の再読。 ストーリーは全く覚えていなかったのですが、「エロかった」ことだけは 鮮明に覚えていました(笑) |
No.10 | 7点 | 女王蜂- 横溝正史 | 2010/08/05 12:21 |
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琴絵・智子親子の美しさ・魅力、いや魔力に尽きるのでしょうね。
周囲の人間は、あの人もあの人もあの人も、この魔力に呑まれて 身を持ち崩してしまった。 ミステリーとしては、whoもwhyもhowも正直驚きはありませんが、 智子萌え小説として十分に楽しめました。 生まれながらに女王としての貫禄があり、かつコケティッシュで 周囲の男が虜にならざるを得ないような・・・ 今の若い女優さんだと誰がいいですかね~~、難しいw 次々と人が死んでいく陰惨な物語にも関わらず、 最後がハッピーエンドなのもいいですね (金田一シリーズでは八つ墓村に次ぐハッピーさ)。 ただ、金田一、お前はな、目の前で人を殺されすぎだろ。 せめて最後の2人は殺さずに済んだんじゃ・・・ |
No.9 | 7点 | 本陣殺人事件- 横溝正史 | 2010/04/29 08:10 |
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わたしのアタマでは、トリックを想像しきれなかったのが
残念。映像で見たい。 この人の作品には、犬神家の逆さま死体、悪魔が来たりて 笛を吹くのメロディに隠された秘密、獄門島他の見立て殺人 などなど、映像化されたときにより際立つ作品が多い 気がする。 |
No.8 | 8点 | 悪魔の手毬唄- 横溝正史 | 2010/01/23 21:17 |
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序盤、金田一と老婆が峠ですれ違うとこで、なんか名作の予感にぞくぞくした。
やっぱりこの人には、瀬戸内の村が一番似合う。 本よりテレビで先に見た(古谷一行のTVドラマ)ので、本を読みながら頭の中に テレビの映像が甦ってきて、読み進める手助けをしてくれた。 見立て殺人の現場もくっきりと浮かぶし、土蔵の壁にうつった犯人の影も覚えていた。 さらには手まり唄のメロディーもはっきりを覚えていて、「うち~の裏の~」と頭の中で 唄いながら読むことができた。テレビで見たのは30年も昔のことなのに… 欲を言えば、最後はできれば金田一らしく、関係者を全員集めて犯人当てを してほしかったかな~。 犯人が何も語らずじまいだったのが少々残念。 |
No.7 | 4点 | 白と黒- 横溝正史 | 2009/06/23 14:21 |
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クライマックスのないまま終わってしまったような印象。
「白と黒」という言葉にああいう意味があるというのも、 比較的常識なの?わたしは全く知らなかったので 読んでもピンと来なかったです。 |
No.6 | 5点 | 夜歩く- 横溝正史 | 2009/03/09 11:39 |
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読み始めの段階で、「あれ、一人称なんだ。八つ墓村と同じだなー。」とは思ったんですけどね。
地の文まで…とは思いませんでした。 個人的にはやっぱり「ずるい」感が否めません。 |
No.5 | 9点 | 犬神家の一族- 横溝正史 | 2009/03/05 14:23 |
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真犯人、身分を詐称した男、それぞれに悲劇があり、
偶然に偶然が重なった起きた悲劇。真の悪人は誰もいない。 なのに、なんともいえないおどろおどろしい雰囲気の中、 信州の湖畔で繰り広げられる惨劇… 粗を探そうと思えばいくつも見つかる気がするものの、 そんな細かいことは置いておいて、横溝の代表作を 堪能させてもらった。 |
No.4 | 7点 | 悪魔が来りて笛を吹く- 横溝正史 | 2009/02/23 15:02 |
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Who done itは途中で終わり、Why done itも提示しておきながら
実はもう一段深いWhyが待ち構えていた。 あの謎解きは、小説(文章)としては反則といえば反則だろう(映像ならまだしも・・・)が、 大胆かつ個性的な謎解きにはついつい点数が甘くなってしまう(例:斜め屋敷の犯罪) 一瞬拍子抜けした分、衝撃が大きかったのはいいけれど、 あまりにインモラルな分、後味はあんまり良くないですね。 |
No.3 | 6点 | 獄門島- 横溝正史 | 2009/02/04 10:56 |
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横溝正史の王道をいく、因習に囚われた瀬戸内の小島で起こる
連続殺人事件。ぐいぐい引き込まれる展開はさすがだが、 途中からうっすらと犯人を読者に暗示し始め、その疑いが だんだんと濃くなっていき、最後は「やっぱり」という展開自体は 興奮度が今ひとつ(どんでん返しがあればいいというものではないが…)。 誰が狙われているのか分かりきってるんだから最後の一人くらい 常時見張りを付けたほうがよかったのではないか、 犯人のフェアプレイ精神は偉いとは思うが、普通そんなことしないだろ、とも思うなど、 細部に疑問も残ってしまった。 |
No.2 | 7点 | 仮面舞踏会- 横溝正史 | 2009/01/30 18:07 |
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作者特有のおどろおどろしい世界とはまた違った雰囲気で…
と思っていたら、グリーン上の出来事に心底驚いた。 晩年の作だが、最終盤のスピード感はさすが。一気に読まされた。 |
No.1 | 9点 | 八つ墓村- 横溝正史 | 2009/01/23 09:31 |
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ふと思い立って20年ぶりに再読。
昔は気付かなかったが、この人の文章はものすごく読みやすいですね。 何十年も前に書かれたとはとても思えない。 また、ヒロインといえる女性3人は本当に魅力的。 ・はきはきした姉御肌 ・おっとりした年上のツンデレ ・一途な妹的存在 とまぁ実に今風な「萌え要素」満載な感じで、読んでて笑ってしまいました。 ストーリーも起伏に富み、平易な文章もあってアッと言う間に読了。 推理小説としてはイマイチ、これではホラー、といった方もいらっしゃいますが、 そういった狭い枠に収まらない、単純に娯楽作品として超一級の作品だと思います。 最後が明るいハッピーエンドなのもいい! ただ1点、金田一がまるっきり活躍しなかったのが残念ですが。 あれだけの大量殺人の後で「最初から犯人の目星はついていた」ってお前… |