皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
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spam-musubiさん |
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平均点: 5.70点 | 書評数: 192件 |
No.16 | 7点 | レイクサイド- 東野圭吾 | 2010/08/24 21:55 |
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ずっと主人公に共感を持てずに進んだが、最後の最後で
(倫理的にどうかという問題はあるが)すっきりした。 この先この家族は、それぞれに心に闇を抱えながらも、 それでも寄り添って生きていくんだろう。 それはそれで幸せなのではないかという気がする。 |
No.15 | 5点 | 同級生- 東野圭吾 | 2010/04/09 19:26 |
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結局、あの女の子が近づいてきたのは贖罪のためだった
わけで、それで主人公が納得してしまうのが納得いかない。 また、妊娠の件についても、なんだかんだと理屈をつけて いるが、結局は性欲に負けて避妊具もつけずにやっちまった ことに変わりがない。 主人公に感情移入ができないままだった。 一番印象に残ったのはあの「遺書」。隠蔽工作せざるを 得なくさせるあのアイデアは秀逸。オリジナリティも インパクトも十分。 この点で+1点。 全体には大きな印象は残らない。 |
No.14 | 5点 | 予知夢- 東野圭吾 | 2010/02/10 16:47 |
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全体に1作目より読みやすかった。
その理由は、科学トリックが少ないから。 要は、湯川助教授が「単に推理の鋭い人」になってしまっていて、 科学的専門知識を必要としない謎ときが中心であった。 これはいいのか悪いのか…。 |
No.13 | 7点 | 赤い指- 東野圭吾 | 2010/01/07 17:47 |
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現代の家族事情を鋭く抉る、ってとこでしょうか。
なんの予備知識もなく読み始め、どうにも欝な話しだな~ と思いながら読み進めましたが、 最後、共犯者が自供してからの流れは圧巻でしたね。 親の愛とは、親の介護とは…同年代の子を持つ父親として 考えさせられました。 推理小説が読みたいだけだったのに… |
No.12 | 4点 | 探偵ガリレオ- 東野圭吾 | 2009/12/28 08:08 |
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うーん…ひたすら How done itのオンパレード。
推理しようもなく、理屈を聞かされて「ふーん、そーなんだ」と 思うしかないので、何とも爽快感は今ひとつでした。 |
No.11 | 6点 | さまよう刃- 東野圭吾 | 2009/12/15 19:24 |
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途中で考えました。
これ、主人公が復讐を果たせなかったとしたら、すごく すっきりしない気持ちになるだろうな…。 でも、仮に主人公が復讐を果たしたとしたら、それはそれで すっきりした気持ちになれないんじゃないかな…。 結果、予想通り、もやもやの残る読後感でした。 正義はどこにあるのか。 法を犯してでも復讐を果たそうとする男か、 感情を押さえてレイプ犯を(結果的に)守ろうとする警察か、 未成年の更生を錦の御旗に掲げる少年法(及び弁護士)か… 答えのでない物語にあえて挑むのが、この作者らしいです。 ただですね、この話、まるっきりミステリーではないですよ。 |
No.10 | 6点 | 放課後- 東野圭吾 | 2008/04/17 11:52 |
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学校が舞台ということで、生徒たちの瑞々しさや純粋さ、
そして純粋ゆえの残酷さが描かれていて面白かったです。 動機について言うと、大人から見て「たったこれだけ」の ことで人を殺してしまうからこそ、女子高を舞台にした 意味があるのでしょう。 が、なんというか、救いのないラストですねぇ。 これは個人的にはあまり好きではありませんでした。 ちなみに№33の方、南京錠は施錠するときにカギを使いません… |
No.9 | 8点 | 手紙- 東野圭吾 | 2008/02/29 19:06 |
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誰もが「自分はいい人である。差別なんていけない」と
考えているのに、なぜこうなってしまうのか。 無常観を感じるだけではいけないのはわかるのに、 それ以上何を考えればいいのかがわからない自分がもどかしい。 この兄弟は幸せになれるのだろうか… でもやっぱりミステリではないな(笑) |
No.8 | 6点 | 天空の蜂- 東野圭吾 | 2008/01/25 09:32 |
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ミステリが読みたかったので、その意味ではがっかりした。
なのに話にぐいぐい引き込まれてしまうところがさすが。 |
No.7 | 5点 | 十字屋敷のピエロ- 東野圭吾 | 2007/09/27 10:32 |
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「十字館の殺人」といった趣き。
最後のどんでん返しも用意してあり、うまくまとまっているとは思うが、 動機、トリック等に大きな驚きはない。良い小品。 |
No.6 | 7点 | むかし僕が死んだ家- 東野圭吾 | 2007/09/12 10:21 |
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いわゆる普通の推理小説と違い、先の展開や落ち着きどころが全く読めない、
でも間違いなく推理小説という実に見事なプロットですね。 幼児虐待という非常に重いテーマを扱っていますが、この作者にかかると (決してそのテーマを軽く扱っている訳ではないのに)重さを感じさせない ところがさすがだと思いました。そういう意味では「片想い」もそうですね。 |
No.5 | 4点 | 名探偵の呪縛- 東野圭吾 | 2007/09/10 11:34 |
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これはこれで、といった感じですか。
作家というものは、たまにこういった自己完結的な作品を作りたくなる ものなのでしょうね。 |
No.4 | 6点 | 片想い- 東野圭吾 | 2007/09/06 11:04 |
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相変わらず文章は非常に巧みで読みやすい。
社会派なテーマを扱っているために、引き込まれるというよりは 考えさせられるところの多い作品です。 |
No.3 | 5点 | 私が彼を殺した- 東野圭吾 | 2007/08/17 09:09 |
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こういうスタイルの本だということを全く知らずに読み進めていったので、
最後のページでは唖然呆然…(涙)。 文庫本の袋とじを読んで、15分考えて、やっとこ犯人に思い当たりました。 私自身は、読みながら推理をせず「気持ちよく騙されたい」タイプなので この終わり方はちょっと苦手です。読んでる最中は引き込まれたのですが。 |
No.2 | 6点 | 悪意- 東野圭吾 | 2007/08/09 15:49 |
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手記・記録という形を取ることであえて平板な流れを演出し、
「地下を流れる川のような、底流に潜む悪意」を描いているのでしょう。 実に見事だと思いますがやはり劇的さに欠けるかな、と。 好みの問題ですいません。 それにしてもこの作者の文章って、本当に引き込まれるし、 なおかつ読みやすいですね。 また一気に読んでしまった…(まだ2冊目ですが)。 |
No.1 | 7点 | 仮面山荘殺人事件- 東野圭吾 | 2007/08/09 08:49 |
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「いかにも」などんでん返しで楽しめました。
読み返してみると、地の文については反則ギリギリの線ですが(笑) |