皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
viviさん |
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平均点: 6.50点 | 書評数: 327件 |
No.11 | 7点 | 妖婦の宿- 高木彬光 | 2008/05/24 02:02 |
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比較的初期の短編集ですが、ロジカルな秀作多し。
表題作は犯人当てイベントの出題作品ですが、 なかなかの力作で、結末にびっくりしました。 神津シリーズの初期の短編は、かなりレベル高いと思います。 |
No.10 | 7点 | 仮面よ、さらば- 高木彬光 | 2008/05/22 01:14 |
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墨野隴人シリーズの第5弾にして、最終話。
タイトルどおり、墨野の仮面が剥がされる話です。 これを読んだ当時は、ミステリ初心者で、 ただただ素直にこのシリーズを楽しんでいたので、 この結末には、それこそ天地がひっくり返る思いがしました。 脳梗塞で倒れた高木氏が、必死の思いで完結させたシリーズです。 もっと健康で、気力の充実した時期に書けていたら、 もう少し違う読後感を得ることが出来たのだろうか・・・ しかし、ともかくも完成して良かった。 それだけで、作者に感謝の念で一杯です。 |
No.9 | 5点 | 現代夜討曽我- 高木彬光 | 2008/05/22 01:04 |
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墨野隴人シリーズの第4弾。
これだけ出版社が違って、集めるときに嫌だったですが。 歌舞伎でも有名らしい、曽我兄弟の仇討ち劇が題材ですが、 勉強不足にて知りません(^^; でも、作中にはちゃんと解説がされているので、大丈夫でした。 作品自体は、新事実の判明でどんどん進んでいく感じで、 ちょっと物足りないところもあるのですが、 これは墨野隴人シリーズを読む上では欠かせない話ではあります。 |
No.8 | 6点 | 大東京四谷怪談- 高木彬光 | 2008/05/20 01:53 |
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墨野隴人シリーズの第3弾。
四谷怪談に見立てるような連続殺人ということで、 高木作品の中でも、おどろおどろしい部類に入りますね。 刺青という道具立ても、効いています。 この作品、当時の本格としては珍しい怪談仕立ての終わり方で、 論理・秩序を作品世界が侵食したというような最後ですが、 実は作者の深慮遠謀が・・・乱歩まで出して・・・すごいです。 |
No.7 | 7点 | 一、二、三-死- 高木彬光 | 2008/04/24 02:22 |
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墨野隴人シリーズの第2弾。
予告殺人&連続殺人を扱った作品。 多少まだるっこいところはありますが、 読んだ当時は、うぶなミステリ読みだったので(笑) 最後の犯人と動機には驚きました。 墨野の謎めいたところが、かなり気になってきますね。 |
No.6 | 7点 | 黄金の鍵- 高木彬光 | 2008/04/24 02:04 |
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墨野隴人シリーズの最初の作品。
連続殺人の犯人を突き止める話ではありますが、 小栗上野介の埋蔵金伝説の謎も絡めた歴史ミステリ風でもあります。 実際、犯人を指摘する場面より、埋蔵金伝説の解明のほうが、 盛り上がっていたかも(^^; 探偵役の企業アナリスト・墨野隴人と秘書の上松三男。 そして、事件に巻き込まれた村田和子。 シリーズの重要キャラが丁寧に描きこまれています。 |
No.5 | 7点 | わが一高時代の犯罪- 高木彬光 | 2008/03/05 01:13 |
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神津恭介の高校生時代が分かる作品。
神津ファンには、絶対見逃せない作品(短編集)です。 相棒役の松下との関係なども、新鮮です。 かなり、時代的な背景はありますが、 その中での神津の推理の切れ、 そして人間としての苦悩などが表現されていて、 作中の松下と同じように、驚いてしまいました(^^; |
No.4 | 7点 | 成吉思汗の秘密- 高木彬光 | 2008/03/05 01:09 |
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歴史小説好きな方にはぜひお勧めの作品。
成吉思汗=源義経について考察していくストーリーで、 探偵役(?)になっているのは神津恭介です。 様々な傍証をもとに、推理を繰り広げてく展開には、 殺人事件など起きなくてもドキドキしますし、 最後に「成吉思汗」に込められた意味を解き明かされたときには、 「あっ」と叫んで、呆然としました。 歴史のロマンを読みたい人はぜひ♪ |
No.3 | 8点 | 人形はなぜ殺される- 高木彬光 | 2008/03/05 01:04 |
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このトリックの真実を読んだときは、
その余りにも整然としたロジックに感動したものでした。 おどろおどろしい怪奇趣味や、 陰惨な人間関係などの、通俗趣味は強くないですが、 ロジックの力で言いくるめられた嬉しさがありました(^^) 神津恭介が好きになった作品でもあります♪ |
No.2 | 8点 | 刺青殺人事件- 高木彬光 | 2008/03/05 01:01 |
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高木作品の初期の傑作ですね。
坂口安吾氏の『不連続殺人事件』と賞を争ったわけですし・・・ 天才・神津恭介の推理をバシバシ楽しめるのが読みどころです。 密室トリックに関しては、機械的云々言われてますが、 これはその部分だけがメインでなくて、 刺青に関する心理的なトリックもあるのでレベルは高いです。 |
No.1 | 6点 | 魔弾の射手- 高木彬光 | 2008/03/05 00:58 |
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神津恭介のファンなら、胸を痛める作品かも。
高木作品の中でも、神津恭介シリーズは人気があると思いますが、 この作品は、探偵役の神津自身の苦悩が大きく出てくる作品ですし。 思い返せば、古今東西の探偵役は、結構孤独な人が多いですよね。 やっぱり、白黒を曖昧に出来ない立場だからかな・・・ |