皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
Tetchyさん |
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平均点: 6.73点 | 書評数: 1602件 |
No.122 | 7点 | 鹿の幻影- 紀田順一郎 | 2007/11/24 18:52 |
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ミステリとしては普通だが、本書の魅力はやはり本に人生を狂わされた人々のエピソードにあります。
前作よりインパクトは落ちるものの、捨てがたい一品。 |
No.121 | 10点 | 古本屋探偵の事件簿- 紀田順一郎 | 2007/11/24 18:44 |
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本を愛する方、特に古本屋巡りをして稀少本の探索に明け暮れた覚えのある方にはかなり面白く読めるミステリです。
私はこれを読んで、自分の本の執着心はまだまだだなと安堵しました。 |
No.120 | 5点 | 夜の蝉- 北村薫 | 2007/11/24 18:21 |
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日本推理作家協会賞受賞作ですが、私は第1作の『空飛ぶ馬』の方を推します。
根源的な疑問として、果たしてこれはミステリなのか?というのがどうしても引っかかってしまいました。 ミステリがメインではなく、「私」を取り巻く人々の物語が主題なので、推理小説とは云い難いと思います。 「日本推理作家協会賞受賞」の惹句がなければ、先入観なくもっと楽しめたかもしれません。 |
No.119 | 9点 | 仮面の祝祭2/3- 笠原卓 | 2007/11/20 18:09 |
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事件は地味なんだけど、読ませる。
3人のサンタクロースのうち、1人が殺人を犯しているが、それが誰だか判らない。 この唯一の謎で長丁場を引っ張る筆力は大したものだ。 ただトリックが前時代的だったのが惜しい。 |
No.118 | 9点 | 詐欺師の饗宴- 笠原卓 | 2007/11/20 18:06 |
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渋い!
内容はハードボイルドだが、しっかり本格しちゃってるし。 絶版なのがもったいない! 続編『詐欺師の紋章』は文庫化されないのか? |
No.117 | 5点 | 魔性の子- 小野不由美 | 2007/11/19 18:27 |
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十二国記シリーズを読んでない私にはこの作品を評価する権利はないのかもしれません。
ただ単純に文庫表紙の広瀬のイラストはちょっと濃すぎるだろう!?という変なところに気を取られたことを覚えてます。 |
No.116 | 5点 | 東亰異聞- 小野不由美 | 2007/11/19 18:21 |
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最後の最後であの展開がなかったら、この作品に対する評価はもっと低かったでしょう。
せっかくパラレルワールドの「東亰」という魅力的な世界を設定したのに、語られる時代背景は現実の日本で起きた事ばかりでしっくり来ませんでした。 しかし、後々の京極氏の妖怪小説の隆盛を考えるとこれはその走りだったのではないかと思います。 そういう歴史的価値を評価しました。 |
No.115 | 9点 | 煙の殺意- 泡坂妻夫 | 2007/11/17 18:02 |
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これぞ泡坂の短編だ!ともいうべき歪んだ論理、奇妙な味わいの短編集です。
チェスタトン張りのロジック炸裂で大満足です。 「赤の追走」、「紳士の園」、「煙の殺意」、「開橋式次第」が特にお勧め。 |
No.114 | 7点 | 砂時計- 泡坂妻夫 | 2007/11/15 18:50 |
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泡坂版「滅びの美学」短編集とでも云おうか。
死に対してこれほどまでに透明な存在感で文章を書けるのかと、泡坂氏の老達な筆捌きに脱帽。 |
No.113 | 9点 | 凧をみる武士- 泡坂妻夫 | 2007/11/15 18:47 |
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泡坂氏の時代物は読めば読むほど味が出てくる。
辰親分がなんとも人情味溢れて粋でいなせでカッコイイ! 読書の愉悦と江戸情緒に浸ってしまった。 |
No.112 | 3点 | 花嫁のさけび- 泡坂妻夫 | 2007/11/15 18:44 |
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芸能界を舞台にしたミステリ。
この真相は、例のアレですな。 |
No.111 | 8点 | からくり富- 泡坂妻夫 | 2007/11/15 18:42 |
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最後に持ってくるエピソードがテーマと結実していて秀逸。
まさにお江戸は日本晴れ! |
No.110 | 8点 | からくり東海道- 泡坂妻夫 | 2007/11/14 17:48 |
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意外にこれは面白かった。
題名の「からくり」はあまり意味ないかも(泡坂氏の専売特許?)。 市次、たか、市太郎3人が魅力あるのがこの小説の魅力かと。 |
No.109 | 7点 | 喜劇悲奇劇- 泡坂妻夫 | 2007/11/14 17:44 |
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題名が回文、章題も回文、登場人物名も回文、そしてここにもあそこにも回文、回文、回文、と回文だらけの変な小説。
しかし内容はちょっと回文に振り繰り回された感じが・・・。 |
No.108 | 3点 | 妖女のねむり- 泡坂妻夫 | 2007/11/14 17:39 |
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泡坂特有の幻想めいたミステリなのだが、どうも私にはこれが合わない。
非現実な設定をそのまま受け入れて読み進むことがなぜか出来ない。 最後も強引だと思った。 |
No.107 | 7点 | 泡坂妻夫の怖い話- 泡坂妻夫 | 2007/11/14 17:36 |
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怖い話とあるが、恋愛物、幻想文学、伝奇物、小咄ありと色々詰まった作品集。
泡坂版「徒然草」と評しよう! |
No.106 | 4点 | 夢の密室- 泡坂妻夫 | 2007/11/14 17:34 |
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「密室」と名を冠しているがミステリと思って読むと、面食らうでしょう。
幻想小説めいており、泡坂氏がなんだか悟りの境地で書いているような、一筋縄ではいかない作品群です。 |
No.105 | 7点 | 自来也小町- 泡坂妻夫 | 2007/11/06 19:46 |
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前作『鬼女の鱗』は期待感が強かったせいか、肩透かしを食らった感がありましたが、これはいけた。
辰親分の優しさが行間から見え隠れするようだ。 いやあ、粋な作家だなぁ、泡坂氏は。 |
No.104 | 7点 | 恋路吟行- 泡坂妻夫 | 2007/11/06 19:40 |
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色々な趣向が詰まった短編集。
最後の「子持菱」が秀逸。こういう余韻が残る話が好き。 |
No.103 | 8点 | 雨女- 泡坂妻夫 | 2007/11/06 19:37 |
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泡坂版「奇妙な味」短編集。
表題作、「繭の女」、「三人目の女」の何ともいえない読後感はもとより、青春小説から幻想小説へ、そして最後は論理的着地を見せる「ぼくらの太陽」がすばらしいと思いました。 |