皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
sophiaさん |
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平均点: 6.94点 | 書評数: 370件 |
No.12 | 7点 | 展望塔の殺人- 島田荘司 | 2016/06/05 01:54 |
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島田荘司の悪いところ(笑)を詰め込んだような短編集。正気で書いたのか疑いたくなるような話が多く、それ故に「面白い」です。「発狂する重役」なんて読んでるこっちが発狂しそうですよ(笑)ただ、初読み時の衝撃は大きいですが、久々に再読するとイマイチに感じてしまうのは各短編のクオリティ自体がそんなに高くないからなんでしょうかね。最近気付きましたが、表題作「展望塔の殺人」は実は「奇想、天を動かす」と同じ構図をしているんですね。
ちなみにこれ光文社文庫吉敷竹史シリーズに入れられてますが、6作中2作にしか登場しませんし、内1作は吉敷じゃなくても刑事なら誰でもいい感じですし、無理やりな分類ですね。 |
No.11 | 9点 | 暗闇坂の人喰いの木- 島田荘司 | 2014/04/21 22:47 |
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メイントリックがコメディーアニメみたいなテイストでした。
本格ミステリーとしてはもう一つですが、怪奇小説としては最高の作品かと。 あと余談ですが、話の種に現実のくらやみ坂に行ってみましたけど普通の坂でした(笑) |
No.10 | 7点 | アトポス- 島田荘司 | 2014/04/16 00:22 |
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部分部分を取り出すと感心するところもありますが、全体として一つのミステリー作品とするにはまとまりに欠ける感じがします。
○○○の数々の思わせぶりな奇行を全部ドラッグのせいにするのはどうかと。 |
No.9 | 9点 | 異邦の騎士- 島田荘司 | 2014/04/13 18:48 |
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間違っても最初に読んじゃいけない作品。
改訂完全版と両方読みましたが、さすがに改訂完全版の方が読みやすかったですね。 |
No.8 | 10点 | 斜め屋敷の犯罪- 島田荘司 | 2014/04/13 18:37 |
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これだけ鮮やかに図解できるトリックもそうはないでしょう。
並の作家が書いたらただのバカミスで終わる作品ですが、さすがの筆力で傑作に仕上がっています。 そして「占星術」に引き続いてやっぱり犯人の告白が泣ける。 律儀すぎるでしょう・・・ |
No.7 | 10点 | 占星術殺人事件- 島田荘司 | 2014/04/13 18:30 |
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これにコメントしてなかったとは。
前半は読みにくく、後半は無駄な部分が多い。 それでも10点を付けざるを得ない衝撃作。 トリックもすごいですが、この作品の肝は最後の犯人の告白にあると思っています。 涙なしでは読めません。 |
No.6 | 7点 | 灰の迷宮- 島田荘司 | 2005/07/31 18:41 |
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桜島の火山灰を無理に事件に絡ませて旅情を演出した感が否めません。
それでも「北の夕鶴」以来吉敷シリーズは凡作が続いていましたので、このくらいのクオリティであれば十分楽しめました。 |
No.5 | 5点 | Yの構図- 島田荘司 | 2005/07/21 16:57 |
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意外と中身のない話だなあというのが正直な感想です。
事件そのものの解決、それに数々の人間ドラマの収束がなおざりにされたまま唐突に終わった印象を受けました。 ○○と○○が姉弟だという設定の必要性に疑問を感じました。 最後の方の吉敷の受験戦争に関する独白、あれを書きたいがために作った話なのでしょうか。 |
No.4 | 5点 | 確率2/2の死- 島田荘司 | 2004/08/26 19:44 |
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単独で長編として出すほどの作品ではない。
「展望塔の殺人」にでも収録すればよかったのでは・・・ |
No.3 | 5点 | 眩暈- 島田荘司 | 2004/06/29 04:38 |
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グダグダですね。
衒学趣味に走った序盤。 謎の構築のために安易に畸形児を持ち出す神経。 あからさまなミスリードのためだけに登場する謎の人物。 そして何より・・・普通マンションの住人が気付くでしょ! 御手洗シリーズの中では一番駄目な作品だと思います。 |
No.2 | 6点 | 御手洗潔のダンス- 島田荘司 | 2004/05/10 02:24 |
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「御手洗潔の挨拶」より面白かったと思う。 特に「ある騎士の物語」がよかった。 トリックよりも御手洗の台詞に・・・ |
No.1 | 10点 | 奇想、天を動かす- 島田荘司 | 2004/02/03 22:01 |
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島田荘司の最高傑作と言っても過言ではないのではないでしょうか。過去の事件を犯人や列車の乗務員など複数の視点から語らせることによって、謎を立体的に浮き上がらせる手法が巧みです。ただ、吉敷刑事が犯人に肩入れしすぎな気もします。大戦中の強制連行は確かに同情すべき点ですが、犯人の罪は罪として分けて考える必要があるのではないでしょうか。被害者の桜井佳子についても、殺されるほどのことはなかったかと思います。それから、著者の日本の司法に対する思想を登場人物の口からちょいちょい語らせているのが若干鬱陶しくもありますが、まあいいです(笑) |