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もよもよさん
平均点: 7.35点 書評数: 46件

プロフィール高評価と近い人 | 書評 | おすすめ

No.46 6点 硝子のハンマー- 貴志祐介 2004/07/04 22:29
平均点が高すぎるように思うので辛めに採点しました。
普通に面白いです。読み応えもあるしミステリとしてもよく出来ていると思います。細かく取材されているなぁと感心もしたのですが、あちこちで既視感を感じてしまいました。宮部みゆき氏、高村薫氏、森博嗣氏のいろいろな作品とかぶっているように思えます。
せっかく「本格ミステリ」に初挑戦されたのに、目新しさが感じられなかったのが残念です。

No.45 8点 QED 東照宮の怨- 高田崇史 2004/07/04 21:59
それほど期待せずに読んだので、なかなか面白かったです。(私もちょっと甘めの点数かもしれません)
事件の解決の仕方は強引なところもありますが、事件と東照宮の謎が直接関わりがあったところがよかったです。
登場人物たちも、ぎこちなさがなくなってきた気がします。
被害者の家族関係がやや特殊ですが、それが事件とは全く関わりがなかったのが少し後味悪いです。ミスリードなのかもしれませんが。

No.44 8点 空飛ぶ馬- 北村薫 2004/05/15 01:02
「十角館の殺人」が「新本格」系の祖であるのと同じように、この作品は「日常の謎」系の祖であるので、敬意を評して&判官贔屓で8点。
十角館が1987年、こちらは1989年に初出の作品です。
多少色あせしていても仕方のないことでしょう。
主人公に違和感を感じず素直に読めたのでラッキーだったと思います。(今の自分では無理だと思いますが)
「秋の花」くらいまではこのシリーズ好きでした。

No.43 8点 百器徒然袋 雨- 京極夏彦 2004/03/26 21:51
京極堂シリーズのキャラクター(特に榎木津)のファンならば文句なしで楽しめるでしょう。
私はやっぱり本編の方が好きです。こっちはちょっと軽い感じです。あくまでもメインディッシュではなくてデザートでしょう。
当サイトで平均点高くなってますが、(現時点では1位でビックリ)本編を読まずにこれを読むのは絶対オススメできません。

No.42 7点 魔剣天翔- 森博嗣 2004/01/10 02:28
私も、トリックがまともで安心しました。このシリーズではひさびさに「ミステリ」を読んだ気分を味わえました。保呂草さんのお仕事の話もかなり面白い。

No.41 6点 幻惑密室- 西澤保彦 2003/07/24 23:19
わたしは西澤氏の、一歩踏み込んだ心理描写や、ぼやきに混じって語られるジェンダー論などに魅力を感じていて、それはこの作品でも楽しめました。
しかし、マンガっぽいキャラクターも、いつもどおり強引なSF的設定も、好き嫌いが分かれるところだと思います。私はそんなに嫌いではないけど、他の人にはオススメできません。
タックシリーズが意外なくらい重くなってきているので、こっちは軽めでいいのかなーという気もします。
それでもやっぱり点数すると6点くらいでしょう。
シリーズ全部読むと思いますが。

No.40 6点 人形式モナリザ- 森博嗣 2002/12/25 22:07
殺人事件の方は、人形信仰や悪魔崇拝が出てくる割に薄味で、そのためラストのインパクトも薄かった気がします。一番驚くべき場面は別に用意されているのかもしれませんが。
もう一方の、紅子と林と七夏の三角関係は、濃過ぎ。この設定は悪趣味だと思う。共感できない。
そう思いつつも今後も読んでしまうだろう自分がちょっとイヤになります。

No.39 7点 QED 百人一首の呪- 高田崇史 2002/12/25 22:04
理系の作者が書いた文系ミステリ。
百人一首の謎の解明も文系的だと思う。(魔方陣とかだと私には理解できないので助かった。)
私は、百人一首の謎と殺人事件のバランスは、上手く取れているように感じた。探偵役のこねる理屈(薀蓄というほどではない)も適度。
キャラクターはまだあまり作り込まれていない気がするので、今後に期待します。
この手の「謎」はすぐネタが尽きそうなのに、あと4作も書かれているのがスゴイと思う。

No.38 8点 煙か土か食い物- 舞城王太郎 2002/10/19 23:46
結局これは「家族の話」だったのですね〜。しかし、主人公の一族が暴力的なのでちょっと「ノワール」っぽい雰囲気もあり、密室や暗号や探偵といった「本格」っぽい要素もあり、すべてが不思議なバランスで成り立っています。
変な文体は、3章目くらいからはちょっと普通になってきたのと慣れで、読みにくくなくなりました。
この家族は面白かった。本格要素はなくてもいいと思うくらい。意味が分かってからタイトルも気に入りました。他の作品も読んでみます。

No.37 7点 夏と花火と私の死体- 乙一 2002/10/19 23:43
素直に楽しめました。このくらいの長さのお話っていいですね。
私は「優子」のラストにも驚きました。
作者の年齢に関わらず「普通に面白いお話」だと思ったので7点。でも16歳だと思うと本当にスゴイ。

No.36 2点 まほろ市の殺人 冬- 有栖川有栖 2002/08/19 00:37
これは残念ながらほめるところが思いつかないです。
「海のある奈良に死す」の最低記録を更新するのではないかと思われます。

No.35 9点 黒猫の三角- 森博嗣 2002/08/05 00:19
新シリーズ1作目という気合が感じられた気がしました。今回のキャラクターたちもちょっと変わってて、期待通りに魅力的でした。
私には犯人も意外だったし、かなり楽しめました。
文庫の解説にもありましたが、作中に正解のないクイズを出すのはイジワルですよね・・・。

No.34 10点 有限と微小のパン- 森博嗣 2001/11/20 15:31
よかったよかった。
真賀田四季はやっぱりスゴイ。森博嗣もやっぱりエライ。
シリーズ途中ではキャラクター重視に偏り過ぎてる気がしてどうなる事やらと思ったけど、終わりよければすべてよし!

No.33 6点 瞬間移動死体- 西澤保彦 2001/08/23 08:07
死体の謎は解けたものの、その他の問題が全然片付いていないのでスッキリしない。いつもながらSF風の設定や人物造形は凝っていて楽しかっただけに残念。

No.32 5点 真っ暗な夜明け- 氷川透 2001/07/08 18:10
なんというか・・・地味じゃないすか??
事件とかトリックとかがもう少し凝ったものだったら、物語性はこのままでも面白く読めた気がする。

No.31 7点 炎蛹 新宿鮫V- 大沢在昌 2001/07/06 13:20
いくつもの事件が絡み合っているので、今までの中で一番面白かった。
消防や農水省の人の活躍もあり、真保裕一の作品(「連鎖」「取引」等)を思い出した。

No.30 9点 ルー=ガルー 忌避すべき狼- 京極夏彦 2001/07/04 17:54
近未来SF、14歳の少女たちが主役、ということですが、京極氏の世界観・人間観がわかりやすく描かれているのがよかったです。
物語は割と単純ですが、未来の世界もキャラクターもよく出来ていて、楽しめました。京極テイストはしっかり味わえると思います。

No.29 7点 ハサミ男- 殊能将之 2001/06/15 21:34
ネタバレしちゃうとけっこうツライかも・・・。犯人役は読めちゃうし安易な気も。「医者」との会話は楽しい。「ハサミ男」氏は実際はどのくらいデブなんだろう?

No.28 6点 霧越邸殺人事件- 綾辻行人 2001/05/18 22:04
「なんでこの作品がそんなに評価が高いのかよくわからない」と、2度読んで2度とも思いました。
事件ではなく「館」が主役だから物足りないのかも。
槍中の語る、骨董品の蘊蓄も思想っぽい話もあんまり好みじゃなかったのかな。

「迷路館」の清村淳一の名前が会話中に出てきたのに、今回気付いて面白かった。

No.27 5点 人形館の殺人- 綾辻行人 2001/04/16 03:23
中村青司も島田潔もいい迷惑だろうなぁ、という話。

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西澤保彦(8)
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