皆さんから寄せられた5万件以上の書評をランキング形式で表示しています。ネタバレは禁止
していません。ご注意を!
斎藤警部さん |
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平均点: 6.68点 | 書評数: 1246件 |
No.3 | 6点 | フレンチ警部の多忙な休暇- F・W・クロフツ | 2015/06/01 14:36 |
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薄味小味なアリバイ物。 アイルランド島、ブリテン島を巡る(たしかフランスも少し)旅情漂う文章が良い。 推理小説として人に薦めるものでもないが、私は好きです。 |
No.2 | 3点 | フレンチ油田を掘りあてる- F・W・クロフツ | 2015/05/20 16:12 |
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うぅ~~ん、この本はちょっとね。 前半くらいはそれなりに読めたけど、目を引く謎解きも意外な犯人も何も無かった。アリバイも蚊帳の外。。 何より物語が琴線に触れませんでした。 |
No.1 | 7点 | 二つの密室- F・W・クロフツ | 2015/05/18 12:06 |
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ネタばれの核心突きそうな事を書きますと、この小説は「あのアリバイ破りのクロフツが密室トリックに挑戦(しかも一気に二つ)」と思わせておいて実はアリバイも密室でもない、クロフツにとっては密室以上にあるまじき(?)「意外な犯人」こそトリックの主眼という、売り文句の密室を隠れ蓑にした高等戦術こそがその肝かと思われます。犯人の意外性にしても、ややもすれば「ひょっとして、まさかアノ手の叙述トリックか?」と疑わせるシーンをちょいちょい挟んで来るし、実に抜け目が無い。
さて真犯人は、私が一番最初に疑った人物でした。しかし物語のその後の展開のムードで「やっぱり意外な犯人って事は無いか。。」とすっかり「犯人は決まってる、問題は密室トリックをどう解くかだ。」と思い込まされてしまった。。最後の最後の解決篇を読むと、私が冒頭近くで犯人に疑いを持つヒントとなったある行動(第二被害者とのやり取り)の他にも一杯伏線が張られていたんですね~ 上手いことやるもんです、クロフツ。 正直な所、中盤から最終盤まではちょっと退屈だなあと思って読んだのですが(犯人は分かってるつもりだったし、第二密室のトリックは詰まらなそうだったので)、、 最後の最後に大幅加点で7.45点(四捨五入で7点)に! |